仕上がりに色ムラが出ない方法
こんにちは、京都工房の西澤です。
今回は靴磨きをする際に、
「起こる問題」の一つを
解消する道具をご紹介します。
その問題とは靴クリームの色ムラです。
クリームが多く塗られている所、少なく塗られている所があることで
色付きにムラが出ます。
黒色の革だと色ムラは分かりずらいですが
特に明るい色の革だと色ムラが目立ってしまいます。
私も靴磨きを始めたての頃はムラ感が出てしまい、
均一な仕上げにするのに苦労しました。
せっかくお手入れしたのに色ムラが起こるのは非常に残念なことです。
そこで私は
今まで指で塗っていたところを、ある道具に変えたことでこの問題は解消されました。
その道具こそお手入れ道具の定番商品「ペネトレィトブラシ」です。
ペネトレィトブラシとは
M.MOWBRAY ペネトレィトブラシ(税込み¥440)
ペネトレィトブラシとは靴クリームを塗る専用ブラシのことです。
靴クリームを塗る方法は
・指
・布
・ペネトレィトブラシ
の3つの方法が一般的な方法です。
私たちはその中から、作業ではペネトレィトブラシを使用します。
もちろん手が汚れずに、細部まで塗り広げられる点が優秀だからです。
ただ靴を磨く立場の人間として最も重視するのは
仕上がりの均一性です。
指や布でのクリームの塗布に比べ、スピーディに動かすことができる為、
全体的に同じ量のクリームを塗布することができます。
それがムラの少ない均一な仕上がりへと繋がります。
指とペネトレィトブラシで比較
薄い色の革を2つ用意しました。
片方は指で靴クリームを塗布し、もう片方はペネトレィトブラシで塗布します。
まずは指での塗布
次にペネトレィトブラシでの塗布
いかがでしょうか。
なるべく靴クリームの量は同じくらいになるようにしています。
写真左側の指で塗った革の仕上がりは、色ムラが目立ちます。
向かって右側のペネトレィトブラシで塗った革は均等にクリームが塗布できています。
綺麗な仕上がりを目指して
ペネトレィトブラシを使用することで、色ムラのない理想的な仕上がりに近づけることができます。
たった少しの変化です。
指や布をペネトレィトブラシに変えるだけ。
靴磨きはたった少しの工夫、たった少しの変化で完成度が上がります。
靴磨きって難しいと、お客様から言われることがあります。
靴磨きを少しでも簡単にする方法は、お手入れ道具を使いこなすことです。
靴クリームがムラになり困っている方、まだペネトレィトブラシを使ったことのない方は
ぜひ参考にしてみてください。