靴が靴であるために
2021年02月23日
こんにちは。二子玉川工房の寺田です。
【靴】 革・ゴム・布・木などで作った履物で、その中に足を入れて歩くもの。
久しぶりに紙の辞典を引いてみました。
三省堂の『新明解国語辞典』には、靴についてこのように書かれていました。
「足を入れて歩くもの」
最後のこの一言に、妙に安心しました。
靴は歩くための道具。
これは、私がずっと大切にしてきた考え方です。
辞典に「歩くもの」と書かれていたことに、ホッとしたのです。
歩くための道具として、きちんと機能してくれるか?
靴を選ぶときの一つの基準です。
日頃からよく歩くので、手元にある靴はひもで締める靴ばかりになりました。
(昔はもう少しバリエーションがあったのですが)
ひもで締める靴は、ひもがない靴(ローファーなど)に比べて足をホールドする力が強く、安心して歩くことができます。
この足をホールドする力は、靴を正しく履かなければ発揮されません。
かかとをしっかり靴につけて、ひもをしっかり結ぶ。
これが靴の正しい履き方です。
かかとを靴につけることで、靴の中で足が正しい位置に収まります。
そして、ひもをしっかり結ぶことで、靴の中で足が遊ばなくなります。
靴が靴として機能するため、靴の履き方も気にしていただければ幸いです。