ブラシの伝え方を知った日
シューケアマイスター部二子玉川店の寺田です。
「自宅に靴用のブラシはあるのだけれど…」
ブラシを持っていても、種類や用途がわからない。
よくわからないから、そのブラシはどこかにしまわれたまま。
こうなってしまっている方が意外と多いこと。この仕事を始めてから知りました。
せっかくブラシを持っているのなら、うまく活用して欲しい。
そう思って、お客様に色々と質問をしてきました。
「ブラシの種類がわかれば、使い方のアドバイスができる」
意気込んではみたものの、目の前にないブラシの種類を絞り込むのはなかなか難しいものでした。
・ブラシの毛は柔らかいですか?
・ブラシの毛の色は?
どの質問もお客様の反応はイマイチ。
ブラシの種類をうまく絞り込むことはできませんでした。
そんななか、先輩の接客から「これだ!」と確信できるフレーズを知りました。
ブラシを正面から見てください。これでブラシの種類はだいたいわかります。
毛がギュッと詰まっていて、土台(持ち手)の木が見えなければ馬毛のブラシです。
このブラシは汚れ落としに使ってください。
柔らかく、密度が高い毛は、靴の細かな部分に入り込んで、効率よく汚れを落としてくれます。
毛が詰まっていなくて、土台の木が見えれば豚毛(もしくは化繊)のブラシです。
このブラシは靴クリームを塗った直後に使ってください。
少し硬めの毛が、クリームを靴全体に手早く馴染ませてくれます。
その場でお手持ちのブラシのことは思い出せなくても、こんなシンプルなフレーズなら役に立つ。
ご自宅でブラシを正面から見て、「これは馬毛、汚れ落としに」「これは豚毛、クリームを塗った後に」と判別できるはず。
先輩の鮮やかな接客を見た瞬間に感じたことです。
実際、このブラシの見分け方をお伝えするようになってから、「なるほど!」とお客様から良い反応をいただけるようになりました。
ご自宅に眠っている靴用ブラシはありませんか?
そのときはブラシを正面から見てください。
ブラシの種類、用途がわかる。使ってみようかなと思う。
私が先輩から学んだことが、こんな形で役に立ってくれれば嬉しいです。