知っていますか?菌滅クリーニング
2022年10月01日
こんにちは
日本橋工房 シンジョウです。
家の中に何かが足りないなとずっと思っていたのですが最近ようやくわかりました。
それは「ミドリ」です。
お洒落な日常には「ミドリ」が必要不可欠。
今度の休みに観葉植物を買いに行きたいと思います。
さて
去年頃から始まった新メニュー「菌滅クリーニング」。
ただ、「菌滅って何をやっているの?」と思われる方も多いと思います。
今回は菌滅の作業方法をご紹介致します。
【菌滅とは?】
菌滅(KINMETSU)とは、専用に調合された液剤を使用し、抗菌・消臭を行うことです。
※「菌滅」は株式会社1Lineの登録商標であり、抗菌加工のことを指します。
・靴専用の液剤は「アルコール、塩素、界面活性剤」が入っておらず、革に負担をかけることなく抗菌・消臭ができます。
・菌滅の液剤は、光触媒と空気触媒のダブル分解力を採用していますので、外出時は光の力で効果が強く働きます。
収納時の暗所であっても、消臭力と抗菌力が持続します。
【菌滅+クリーニング】
菌滅クリーニングは、弊社の従来の靴クリーニングと上記の菌滅施工を合わせたシューケアマイスター工房オリジナルメニューとなります。
靴の表面から水を染み込ませ、皮革製品用の石鹸(サドルソープ)やシャンプー(スエードシャンプー、スニーカーシャンプー)で洗います。その後「菌滅液」を使用しアッパー、靴中、靴底、を作業していきます。
その後、革を保湿し、補色と艶出しを行う流れです。
【作業例】
今回作業を行う靴は中古で安く手に入れたというクロケット&ジョーンズのダービーシューズ
表面にワックスが蓄積しカピカピの状態に、加えて中古という事なので靴の中までしっかり綺麗に除菌・抗菌したいという事で「菌滅クリーニング」で承りました。
まずは、通常クリーニングと同じようにサドルソープで洗っていきます。
洗剤を革に均一に浸透させるために、表面のワックス・クリームの除去をおこないます。
この作業が重要。
中途半端にワックス・クリームが残っていると洗いをかけても中まで水や洗剤が浸透しないので、「シミができる危険性」や、「しっかりと汚れを掻きだせない」といった問題が出てきてしまいます。
画像のように靴全体がマットになるくらいまでクリーナーをかけるように心がけて作業しています。
ここからサドルソープで革を洗浄していきます。
通常のクリーニングの場合、「ステインクレンジングでの洗浄」、「パック」、「サドルソープでの洗浄」を靴の汚れの状態によって使い分けていますが、菌滅クリーニングはサドルソープを使用します。
全体的に水を含ませ
全体をサドルソープでゴシゴシと洗います。
洗いが完了したら、ここで菌滅液の登場です。
サドルソープの洗剤を洗い流し、「アッパー」「靴中」「ソール」にスプレーしていきます。
全体にムラなくかかるように2度に分けてスプレーしています。
菌滅液には防カビ効果もあるので吹きかけてから乾燥させることで、カビの予防にも繋がります。
全体に菌滅液をかけたら直射日光の当たらない日陰で革が完全に乾くまで乾燥させます。
この時にソールを浮かせて乾かす事でソールが蒸れてカビが発生してしまうのを防ぐことが出来ます。
最後はプレミアムケアと同じように、保湿した後に色付きのクリームで仕上げて完了です。
菌滅クリーニングは、「長く履いている靴」や「古靴」、「シーズン終わり」などのお靴を中心にご依頼が増えて来ています。
皆さまも是非菌滅クリーニングを体験してみて下さい。
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