靴磨きでの布の巻き方
こんにちは。二子玉川工房の寺田です。
「靴磨きのとき、布ってどうやって指に巻くの?」
「布を指に巻くことが、上手くできなくて」
今まで、何度も何度も、店頭でお客様から受けたご相談です。
それなのに、布の巻き方について、このブログで一度もお伝えしていなかったことに気づきました。
本当に今さらなのですが…
そこで、今回はシューケア・靴磨きにおける、布の指への巻き方についてのお話です。
指に巻く布の種類は?サイズは?
靴磨きに使う布は、水分をよく吸収する、柔らかめの布がお勧めです。
ご自宅にあるものであれば、Tシャツの切れ端、使い古したハンカチなどをお使いください。
タオルは、靴の縫い目に毛羽立ちが引っかかる可能性があります。
指に巻く際に重要なのは、布のサイズと形です。
綺麗に巻くことができるのは、縦10cm×横40cmくらいの長方形の布です。
ハンカチなどはそのままでは大きすぎるので、10cm幅の短冊状になるよう、カットしてください。
これで指に巻きやすくなります。
また、弊社ではシューケア・靴磨き専用の布をラインナップしています。
液体汚れ落としのステインリムーバーを使うときに最適な布。
ステインリムーバーを含ませたときに汚れをキャッチしやすい、吸水性が高い繊維です。
15cm×28cmの布が5枚入っています。
靴磨き用のワックスなどを塗るときに最適な布。
靴の表面で滑らせ、磨きやすいよう、リムーバークロスよりも柔らかい繊維です。
8cm×37cmの布が3枚入っています。
基本は利き手の人差し指に巻く
今回は、布の指への巻き方の一つとして、私がいつも店頭でお勧めしている方法をお伝えします。
布を巻く指は、利き手の人差し指です。
広げた布の中心を人差し指に乗せます。
人差し指の先端が、布のど真ん中にくるようにすると、綺麗に巻くことができます。
(慣れてくれば、中心でなくても上手く巻けるようになります)
利き手とは逆の手で、布をつかみます。
布を引っ張って、人差し指と布の間に隙間ができないようにします。
人差し指を回転させ、指の腹を自分とは逆方向に向けます。
同時に布をつかんだ手も回転させ、布をねじります。
利き手で、逆の手(布をつかんだ手)を包みます。
布をつかんだ手は、力を緩めないよう注意してください。
人指し指以外の指で、布のねじった部分をつかみます。
指と布の間に隙間なく、綺麗に巻くことができました。
布を指に綺麗に巻く。
これだけで、クリーナーでの汚れ落とし、靴用ワックスを使った磨き作業がはかどります。
指と布との隙間のせいで、上手く力が入らない。
緩んだ布を、いちいち巻き直す。
そんなストレスが無くなり、みなさまの日々のシューケア・靴磨きが、少しでも快適になれば幸いです。