いつもと違うクリームが教えてくれること
こんにちは。二子玉川工房の寺田です。
「あれ、こんなピカピカに仕上がるものだったかな?」
少し手入れをサボってしまっていた自分の靴。
久しぶりに手を加えてみると、その仕上がりに我ながら驚いてしまいました。
クリームを変えてみる
ピカッとした仕上がりの理由は、いたってシンプルです。
今まで塗っていたものとは、別のクリームを使ったから。
この靴に使われている革は油分を多めに含んでいます。
そのおかげで、ブラシをかけるだけでも、ある程度見た目は整います。
(ブラッシングだけでも、表面の擦れが目立たなくなります)
光沢が必要なときは、主にFAMACO1931 サブライムレザークリームを使っていました。
今回、保湿のあとに使ったのはM.MOWBRAY アニリンカーフクリームです。
この仕上がり、いかがでしょうか。日の光を綺麗に反射しています。
オイルドレザーにアニリンカーフクリームを
M.MOWBRAY アニリンカーフクリームは、表面がサラッと仕上がる特徴があります。
油分を多めに含んだ革(オイルドレザー)と組み合わさったとき、この特徴が面白い結果を生むのです。
オイルドレザーにアニリンカーフクリームを塗ると、油分で少しもたつきを感じる革の表面が変化します。
手でなでると、もたつき、ひっかかりはありません。
これがいつもとは違った、強めの光沢につながります。
(オイルドレザーは様々な種類があり、個体差もあります。すべてのオイルドレザーで成り立つわけではありませんので、その点はご注意ください)
たまにはいつもと違うクリーム
この組み合わせと、仕上がり。しばらく忘れてしまっていました。
「この靴には、このクリーム」
靴好きの方であれば、確実な組み合わせを見つけていることと思います。
そこに、いつもと違うクリームを組み合わせてみる。
驚き、発見、忘れていた感覚。
何かをつかむ一手として、いつもと違うクリームを使ってみるのも悪くありません。