Meister interview vol.6 〜 革靴ジャーナリスト 楠美皓平さん 〜
2021年03月01日
革靴、皮革製品や靴磨きなど、足元のお仕事に携わっている方はもちろん、
ファッションや皮革に精通しているプロフェッショナルな方々を、
M.MOWBRAY シューケアマイスターがインタビューし、ご紹介する企画です。
日々店頭でお客様と靴に関するやりとりをしていると、
改めて、革靴愛の強い方がたくさん居てくださるんだなと感じます。
これまでのインタビューでも、
革靴に対しての愛や情熱を持っている方にたくさんご協力いただきました。
今回は、そんな革靴を愛する方々の中から、
革靴ジャーナリストとしてブログやYouTubeで発信をしている楠美皓平さんにお話を伺いました。
Q(マイスター 以下:マ).現在のお仕事をすることになった経緯、また、その内容について教えてください。
楠美さん
靴磨きにハマり、革靴や靴磨きについて発信し続けた結果、それが仕事になっていました。
靴磨きの楽しさや革靴の価値を多くの方に知っていただきたいという想いで、ブログやYouTubeを通じて活動をしています。
ブログを続けることになった経緯は、
個人的な比較検討のため、靴のかかと修理の価格を何気なくブログに投稿した結果、
その記事のアクセスが増えことでその需要に気づいたことでした。
自分自身も革靴について興味があった当時、
調べたことを投稿するようになり、それが今の活動につながりました。
マイスター
ご自身の調べていた情報、靴磨きの楽しさから今の仕事に繋がっているというのは、
靴を取り扱う職人である我々としても、とても嬉しいことです。
” 革靴ジャーナリスト “というと、かなり新しく、そして珍しい仕事の形だと思います。
楠美さんは、この仕事のどんな部分に魅力ややりがいを感じていますか?
楠美さん
一番の魅力は人の話を聞けたり、考え方に触れられることです。
メーカーさんや職人さんなど、
革靴に関わるお仕事に従事されている方のお話を聞けることに、この仕事の魅力を感じています。
また、それを僕なりに解釈して世の中に発信した結果、
わずかでも人の役に立ったり、ためになったと感じていただけたら、それが何よりのやりがいです。
革靴は趣味でもあるので、様々な靴に出会えるこの活動はとても楽しいですね。
マイスター
作り手や企画の裏側などを目にして深掘りをしていくことができるというのは、
革靴が好きな方にとってはとても魅力的ですね。
ブログやYouTubeの投稿と聞くと、ご時世もありご自宅で過ごすことが多いと思います。
現在のマイブーム、お休みの日やご自宅での過ごし方などを教えていただきたいです。
楠美さん
休日という休日は設けていませんが、
仕事をしない日はゆっくり起きて、ダラダラ家事をして、何も考えずに映画を観ています。
マイブームは野菜をミキサーにかけてスムージーを作ることですね。
楠美さんが実際に作ったスムージー
Q(マ). 革靴ジャーナリストとして数々の靴を目にしてきた楠美さん、思い入れのある一足を教えてください。
楠美さん
Edward Green の Chelsea です。
ずっと憧れていた靴だったので、独立後、自分で得た収入で購入したこともあり、
非常に思い入れがあり、ここぞというときに履く一足ですね。
楠美さんが所有しているEdward Green の Chelsea。
美しいスワンネック、丸みのあるトゥ、細かなピッチの出し縫い(※1)。
フォーマルな場からパーティシーンまで。
どんな場面でも履くことのできる革靴の王道である内羽根ストレートチップだからこそ、
細部へのこだわりや巧みな技を愉しむことができる。