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vol.36〜GAO ニシカワさん 〜

革靴、皮革製品、靴磨きやファッションなどに精通しているプロフェッショナルな方々を、M.MOWBRAY認定のシューケアマイスターがインタビュー。

お仕事の内容、こだわりや人となりについてご紹介する企画です。


 

今回登場いただいたのは、イラストレーターでフリーペーパー「オンザロードマガジン」発行人・編集長をつとめるGAOニシカワさんです。

 



 

イラストレーター/オンザロードマガジン編集長 |GAO ニシカワ

武蔵野美術大学を卒業、クリエーターとして企業に就職。
夢の実現のために会社を辞め、バイクによるアメリカ横断の経験をもとにイラスト制作、フリーペーパーの編集・発行を続ける。

乗り物カテゴリーのイラスト、デザイン、執筆などクリエイティブな仕事を数多く手掛けている。
                                                

 

 


|30代でハーレーダビッドソンと出会う

 

 

武蔵野美術大学を卒業、クリエーターとして企業に就職。スポーツ用品(ゴルフ用品・テニス用品)やライセンスマーチャンダイジング(Jリーグ/サッカーW杯/セサミストリートなどキャラクター関連商品企画etc)を手掛けていました。出張や旅行でアメリカに行くことが多く、いつかアメリカ大陸横断やルート66走破をやってみたいという夢を持つようになりました。



30代半ばでハーレーダビッドソンに乗り始めたのがきっかけで、夢の実現のために会社を辞めました。ノートパソコンを持参、ブログもSNSもない時代にwebサイトで旅日記をアップしながらアメリカを横断。約2ヶ月にわたるその旅が注目を集め、帰国後雑誌の連載オファーをいただき、趣味で描いていたイラストと文章を書くことが、とてもやり甲斐のある仕事になりました。
雑誌での発信が面白くて、webだけではなく自分自身で紙メディアを作りたいと思うようになり、フリーペーパーという形で出版を始めました。


自分で描いたイラストを表紙にしながらクルマやバイクにまつわるコンテンツを軸にフリーペーパーの編集・発行を続けるうちに、乗り物カテゴリーのイラスト、デザイン、写真撮影、執筆などクリエイティブのお仕事が増え、現在に至っています。

 

|いつでも120%のアウトプットを目指して


手がけたクリエイティブが喜ばれ、人を笑顔にできると単純に嬉しいし、次のクリエイティブの原動力にもなります。

子供っぽい感覚かもしれませんが「褒めてもらうと嬉しい」というエモーショナルな感情はとても大切なことだと思っています。

80%とか100%ではなく120%のアウトプットができれば必ず次にもつながる。常に人に褒めてもらえるような仕事を心がけています。


紙媒体を発行するということ

 

どんな仕事も締め切り前は大変です。でも火事場の馬鹿力、追い込まれると頑張れる。乗り切った先にある、『誰かの笑顔』を思い浮かべながら仕事をしています。

生み出すもの一つ一つが「作品」であり、個々に思い入れがあります。他方で、『自分が満足のいくクリエイティブ』と、『誰かに喜ばれる作品』は必ずしも同じではない。それも面白さの一つ。

あえて思い入れのあるモノを一つを選ぶとすれば、20年作り続け創刊から数えて70号を超えるオンザロードマガジンですね。一冊一冊が大切な作品であり、オンロードマガジンという紙媒体そのものが、もはや自分にとってなくてはならない存在になっています。



 

|好きな言葉


I want anything, I can do that.

アメリカ在住の尊敬する先輩がプレゼントしてくれた言葉で、意訳するならば「望めば叶う」といったところでしょうか。

それと「努力を続ければ、結果は後からついてくる」ですね。



 

 

永く愛し続けられるものを手にいれる


過去の数々の失敗を経て学んだのは、

「価格・価値の高低ではなく、永く愛し続けられるものを自分なりに厳選して手に入れること」です。

その中から、息子たちに引き継いでもらえるものが一つでもあれば、とても素敵なことだと思います。

 



|ツーリングの相棒はゴアテックス内蔵のDanner



革製品が大好きで、ブーツは10足ほどあります。

ブーツもスニーカーもアメリカのブランドがほとんどです。

写真のRed Wingのアイリッシュセッターとは20年以上の付き合いで、身体の一部のように足に馴染んでいます。
WESCOのジョブマスターは、防水レザーを選んで足を計測してオーダーしたもの。

2足とも最近R&Dさんにソール交換していただいてリフレッシュ。この先もガンガン履いていこうと思っています。


 

バイクで長旅をする時にはDanner製のゴアテックス内蔵ブーツを履きます。
MADE IN USAのDannerライトと、オリンピックというモデルを合計3足所有、どれも20年以上、ソールを交換しながら履き続けています。

特にオリンピックは大陸横断やルート66走破などアメリカでのロングツーリングを一緒に走った相棒。
ゴアテックスのブーツは蒸れるという意見もありますが、僕は気にならないですね。

アッパーのレザーは傷だらけで痛んでいますが、いまだに防水性能があるのが凄い。手放せませんね。

ちなみにレザージャケットはSchottのダブルライダースをはじめ、日本の職人が作っているブランド、FourSpeedの製品などお気に入りが7〜8着あります。

ベルトや財布、キーホルダーなどのレザー小物は日本のブランドのアイテムが多いです。今使っている小物はRoughTailとNeuinteresseの製品がほとんどですね。

 




|レザーケアにもこだわりたい

 

学生服やビジネススーツを着ていた頃は父に教わったやり方で靴磨きをしていました。

30代でハーレーに乗り始めて以降、ブーツやレザージャケット選びにこだわって、いろいろ身につけてきました。

バイクに乗ると、レザージャケットやブーツは雨に濡れ、傷がついたり、マフラーの熱で焦げたりして可哀想なことになってしまいます。

なので、折々で自分なりにケアしてきました。

レザージャケットのケア用にMustang Pasteを常備、ブーツのケアにも使っていました。

最近、M.MOWBRAYの製品をいろいろ手に入れて使っています。

ご縁があってM.MOWBRAY Saddleupのパッケージにイラストとデザインをご提供することになりましたので、いろんな製品を試しながら、レザーケアについてあらためて鋭意勉強中です。ブーツにはシューキーパーの導入を進めています。

 

 

 

 

|これからもアメカジ好き・レザー好き

 

アメリカのドラマや映画を観て育ち、その影響もあって高校時代からずっとアメカジ好きです。

スティーブ・マックイーン、メル・ギブソン、それから自分と同世代のブラット・ピットなどのワードローブをチェックしてきました。

フットウエア選びもデニムやTシャツ、スウェット、ネルシャツ、レザージャケットなどとの相性を考えています。

今ワードローブに取り入れたいと思っているのは、メル・ギブソンが「リーサル・ウェポン」で着ていたような、スリーブがレザーのスタジアムジャンパー。
それから、ベージュかライトブラウンのラフアウトのブーツが欲しいですね。履いたことがないのですが、ちょっと肩の力が抜けた感じがいい。

ハイテク素材の軽くて快適なアウトドアウェアやスニーカーも好きで身につけています。
しかし、手入れをしながら永く身につけられる、永く愛せるプロダクツの魅力には抗えない。

これからもずっとアメカジ、レザー好きでいると思います。

 




インタビュー内容は以上です。

次回のインタビューもお楽しみに。



 

 

 

イラストレーター/オンザロードマガジン編集長 |GAO ニシカワ

武蔵野美術大学を卒業、クリエーターとして企業に就職。

夢の実現のために会社を辞め、バイクによるアメリカ横断などの経験をもとにイラスト制作、フリーペーパーの編集・発行を続ける。

乗り物カテゴリーを中心にイラスト、デザイン、執筆などクリエイティブな仕事を数多く手掛けている。
 
・ホームページ http://orm-web.net/
・インスタグラム  https://www.instagram.com/gao_nishikawa/


 




「シューケアマイスター」は(株)R&Dの登録商標です。

記載の情報(商品仕様、価格、デザイン等)は記事作成時の情報です。
予告なく変更する場合がございますので、予めご了承くださいませ。