新品靴のつま先のすり減りを抑える
横浜店 2021年03月13日
こんにちは。横浜工房の眞山です。
ショッピングをして洋服等を買ったら、すぐに使用したくなる性格です。
ウキウキやワクワクが抑えられず、お会計が終わったらそのまま買った服を着て帰りたくなってしまいます。
紳士靴売場に隣接している当工房も買った靴をそのまま履いて帰る方をたまに目にします。
私とは違いテンションが上がってそのまま買った靴を履いて帰りたくなっているのではなく、
早く靴を馴染ませるために履いて帰られているんだと思います。
スニーカーだとソールが柔らかいのですぐに足に馴染みますが、革靴はスニーカーと違い馴染むまでに少し時間がかかります。
靴を履いて歩く際には甲の部分が屈曲して靴底が反り返り、また元に戻ります。
この時の靴の曲がり具合のことを「返り」と言います。
新品で靴が馴染んでいないのは靴の返りが悪く、つま先がとても削れやすいです。
「えっ、1回しか履いていないのにもうこんなにすり減っている!」
という経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
すり減ってからレザーやラバーで補修することもできますが、
履き下ろす前につま先に金属をはめ込んで補強することもできます。
本日はこちらのトライアンフスチールの作業工程をお見せします。
修理が仕上がった状態の靴は見たことがあっても、作業途中の様子はなかなか見れなかったりします。
新品のレザーソールにトライアンフの形を合わせます。
たまにラバーソールにスチールを取り付けたいというお声をいただきますが、
スチールはビスで固定するのでラバーだと固定ができないので取り付けられません。
トライアンフの形に合わせてレザーソールを掘っていきます。
トライアンフが2mm厚なのでレザーソールも2mmほど掘ってピッタリ厚みを合わせます。
このようにピッタリ合わせます。
ただはめ込んだ状態をアッパー側(表側)から見るとこんな感じです。
このままですと余分な部分が残っている状態なので、コバ(ソール横)より出ている箇所を削っていきます。
凹凸が出ないように削っていくと、コバに塗っていたインクやワックスも一緒に削れてしまいますが
最後に専用のインクとワックスを入れれば違和感なく仕上がります。
靴修理でお悩みの方はお気軽にお問い合わせ下さい。
トライアンフスチール
¥4,730(税込)
お預かり2週間~
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