革のひび割れは直らない
横浜店 2024年05月17日
こんにちは。シューケアマイスター工房横浜店の中島です。
絶望のタイトルから始まっています。
革は自発的に再生する能力がないので、紙が破けた状態と同じで一度起こってしまったことは戻せません。
こうなってしまう原因はいくつかあります。
○乾燥により、負荷がかかりやすい箇所の革の繊維が切れてしまう
○履きジワ、折りジワが入る場所の摩擦消耗による切れ
○外的要因による切れ
○内的要因による切れ
これだけが原因ではありませんが、ご相談いただく靴を見る中で、この要因で切れている靴が多いです。
ひとつめに挙げた乾燥による切れが事前に予防できる原因です。
肌と同じで冬に乾燥してひび割れてしまうのとまったく同じ状態です。
乾燥を防ぐには靴クリームでも良いのですが、保湿をメインに行ってくれるデリケートクリームが1番おすすめです。
成分に含まれるラノリンが繊維をしなやかにしてくれます。
日々のメンテナンスの中でひと手間を加えることで、革の切れが起こりにくい環境に整えてくれます。
そしてもうひとつが、内的要因
靴の中を普段見ることはないとは思います。
たまにでいいので見てみてください。
親指側と小指側の当たる部分の革が薄くなって穴が開いたりしていませんか?
ちょうどこの辺りに開くことが多いのですが、これを放っておくと表側まで貫通してしまいます。
薄くなった状態で酷使しているのも良くない状態です。
少し見えにくいとは思いますが、こちらもぜひチェックしてほしいです。
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シューケアマイスター 横浜店
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