失敗しないコードバンケア【後編】
こんにちは。シューケアマイスター工房横浜店の中島です。
今日は前回の続きです。
前編では新しいコードバンシューズのケア方法を中心にお話しましたが、後編は履き込んだ後のケア方法についてお話しします。
コードバンは履き込むと履きジワが毛羽立ってきたり、退色が気になると思います。
補色をしたい所ですが、その前に汚れ落としの作業が必要です。
汚れ落としで失敗してしまうケースもあるので、安心安全な策をとるため
【水分系は極力使わない】方法でケアをします。
【汚れ落とし】
M.MOWBRAYミラーフィニッシャーを使用します。
※リッチデリケートクリームはその後に使用します!
溶剤がしっかり入っているアイテムなので、想像以上に表面の汚れをしっかり取ってくれます。
向かって右側がミラーフィニッシャー使用後です。
少しマットになっているのが分かると思います。ミラーフィニッシャーによる汚れ落としが完了したら、靴全体にリッチデリケートクリームを塗布して保湿を促します。
この保湿のタイミングでレザースティックを使用して、履きジワの毛立ちを抑えます。デリケートクリームの水分でやや毛がふっくたしたタイミングで潰すのが有効です。
潰れが悪ければ、ミラーフィニッシャーを塗ってさらに潰すのもありです。
【補色】
左側がM.MOWBRAY クリームナチュラーレ、右側がイングリッシュギルド・ビーズリッチクリーム。
どちらもコードバンとは相性が良いです。
今回は補色力をメインに考えて、ビーズリッチクリームのバーガンディを使用しました。
しっかりシワに色が入ることで毛羽立ちも目立ちにくくなりました。
クリームを塗布したあとは、馬毛ブラシでブラッシング→シルキーレザーグローブで乾拭きが簡単です。
手持ちにたてがみブラシや山羊毛ブラシがあれば、シルキーレザーグローブの代わりに使用しても良いと思います!
これですべての悩みに応えられたわけではないと思いますが、地道に色々なパターンのトラブル対策を書いていければと思います!
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