Tricker’sのコードバンブーツにカビが生えてしまった話 後編
横浜店 2020年11月28日
こんにちは、横浜工房の小坂です。
Tricker’sのコードバンブーツにカビが生えてしまった話 前編
前回の記事はこちらからどうぞ!
あろうことか、お客様の靴に夢中になるあまり自らの足元を疎かにしてしまった私。
そんなTricker’sのコードバンブーツを復活させるために
・汚れ落とし
・カビ除去/予防
・乾燥
前回はこちらについてお伝えさせていただきました。
今回はその続きとして、カビを除去した後の詳しいケアについて解説していきます!
手順その1:保湿
洗いをかけ終わった後の靴は油分をはじめとする栄養分が抜け、
カラカラに乾いている場合が非常に多いです。
M.MOWBRAY PRESTIGIO リッチデリケートクリーム ¥1,500+税
シミになりづらく、浸透性・保湿力に優れたこちらのクリームで、
まずは全体を保湿します。
ペネトレイトブラシ 豚毛 ¥400+税
を使用することで、面積が広く凹凸や段差のあるブーツでもかなり楽に、
ムラなくクリームを塗りこむことができます。
(毛のコシが気になる場合は、豚毛ではなく馬毛(¥500+税)を使用するのもオススメです)
手順その2:履きジワの寝かしつけ
コードバンは毛羽立った繊維を寝かしつけている、すこし特殊な素材。
洗いをかけた後、お手入れからしばらく経った後など、
屈曲部分を中心に革が毛羽立ち、白っぽくなっている場合があります。
アビィ レザースティック ¥7,000 +税
コードバンの魅力の一つである “うねり” のあるシワ。
それを生かすために、スティックにリッチデリケートクリームを米粒1粒分ほど、
ごく少量とり、スティックを押し当てて毛羽立ちを寝かしつけます。
手順その3:補色
ENGLISH GUILD Bees Rich Cream ¥2,000 +税
スティックで全体の毛羽立ちを寝かしつけた後は、補色とツヤ出しを行います。
ロウ分豊富なBees Rich Creamは、ギラッとして深みのある光沢感が特徴です。
Tricker’sとは同郷、英国出身でもあるこのクリーム。
コードバンは勿論、カーフとの相性も抜群です。
手順その4:ブラッシング
SANOHATA BRUSH 馬毛 ¥4,800 +税
柔らかく、適度にコシのある馬毛ブラシでブラッシングをし、
クリームを全体に馴染ませ、ツヤを出します。
毛羽立ちやザラつきを抑えるため、
すこしだけ力を入れてブラッシングをするのがコツです。
手順その5:仕上げ
M.MOWBRAY×SANOHATA BRUSH 手植え山羊毛ブラシ¥18,000 +税
ブラシ跡が残らないように、
柔らかい山羊の毛で軽くブラッシングをしてお手入れは完了です。
表面にクリームやベタつきが残る場合は、グローブで乾拭きすると、さらっと仕上がります!
(左)After
(右)Before
比べると、仕上がりはこんな感じです。
しっかりと汚れやカビを除去したことで、クリームの入りもさらによくなります。
ギラッとした光沢感と、コードバンの素材感がうまくマッチして深みある仕上がりになります。
①汚れ落とし
②カビ除去/予防
③乾燥
④保湿
⑤履きジワの寝かしつけ
⑥補色
⑦ブラッシング
⑧仕上げ
以上、なかなか手間はかかりますが、その分愛着もわきます。
気になる方はぜひお試しください!
<今回の記事で紹介したアイテム>
M.MOWBRAY PRESTIGIO リッチデリケートクリーム ¥1,500+税
ペネトレイトブラシ 豚毛 ¥400+税
アビィ レザースティック ¥7,000 +税
ENGLISH GUILD Bees Rich Cream ¥2,000 +税
SANOHATA BRUSH 馬毛 ¥4,800 +税
M.MOWBRAY×SANOHATA BRUSH 手植え山羊毛ブラシ ¥18,000 +税
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