シュートリー バネとネジの違い
横浜店 2020年11月07日
こんにちは。横浜工房シンジョウです。
いきなりですが、できれば『切り離したくない関係』ってありますよね。
カレーとライス、ぐりとぐら、のび太とドラえもん、寛一とお宮など、
切り離したくない関係というのはこの世にたくさん存在します。
そしてシューケアの世界でも切り離したくない、いや、切り離せない関係があります。
それが「革靴とシュートリー」です。
全ての靴がシュートリー(シューキーパー)とセットで売ればいいんじゃないかと思うくらいです。
今回はその大切なシュートリーのお話。
「バネ式とネジ式の違い」
本格的なシュートリー(シューキーパー)には、ざっくりと2種類の物が存在します。
「ネジかネジ以外か」それは、冗談として、「ネジ式とバネ式」です。
どんな違いがあるのか、どんな靴にお勧めなのかをご紹介していきます。
type1.バネ式
一般的に見かける機会が多いタイプで、バネ式の中にも
シングルチューブタイプ、ツインチューブタイプと呼ばれるシュートリー(シューキーパー)の
前方のヘッドパーツとヒールパーツを繋ぐ部分のバネの本数によって種類分けされています。
当社のシュートリーブランド・サルトレカミエのSR100,SR200.SR400シリーズは、
ツインチューブタイプのバネ式です。
特徴
①ヘッドの形のバリエーションが豊富
それぞれ幅の広さや甲の高さが違い、靴の形により合ったシュートリー(シューキーパー)を探すことができます。
②しっかりとテンションをかけられる
ツインチューブタイプは2本のバネでテンションをしっかりかけることができるので、
セットすると靴の中でバネが前後に伸び、しっかりと靴のシワを伸ばすことができます。
③履き口の広がりも整えられる
履き口が広がるとカカトのホールド力が弱くなり、カカト抜けの原因に。
履き口をシャープな状態に保つのもシュートリー(シューキーパー)の役割のひとつです。
type2.ネジ式
ヘッドパーツとヒールパーツの接続部分がネジになっているシュートリー(シューキーパー)をネジ式と呼びます。
サルトレカミエだとSR300シリーズがネジ式です。
特徴
①ネジでサイズの微調整、テンションの調整が可能
革靴が馴染んだ時にネジ部分で微調整が可能なので、
常にピッタリの状態をキープすることができます。
力のかかり具合も調整できるので、必要以上のテンションを掛けたくない
アンライニング(内側の革がない)の柔らかい靴や紐で調整できない靴におすすめです。
※下の写真はアンライニングの靴の例です。
②広範囲な可動域
可動域が広く、入口が狭い(筒が長いブーツ等)靴に対して出し入れがしやすい構造。
出し入れがスムーズにできるので腰裏(踵が擦れる箇所)のダメージを軽減します。
シュートリー(シューキーパー)のバネ式とネジ式のそれぞれの特徴をお伝えしました。
お解りいただけましたでしょうか?
シュートリーをご購入の際のご参考になればと思います。
ご自身で選ぶのが難しい場合は工房でお持ち込み頂いた靴に合わせてフィッティングも
行いますのでご相談くださいませ。
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