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スエードケア入門編:色付けのポイント

こんにちは。

横浜工房 シンジョウです。

始まりましたね。ルパン三世part6。

先週は、小林清志さんの最後の次元大介でした。今夜から大塚明夫さんの新・次元大介が始まりますね。

夜が待ち遠しいです。

今シーズンはどんな話になるのでしょうか?

 

さて

 

最近お問い合わせの増えてきている、スエードの補色作業。

デイリーケアはとても簡単なのですが、補色となると少し時間と手間がかかってしまいます。

今回は、誰でも綺麗に仕上げられるスエードの補色のポイントをご紹介します。

 

「スエード補色」

 

 

スエードは履きこむと色が抜けて、全体的に白っぽくなってしまいます。

多少であれば栄養ミストで発色を良くすることができますが、色抜けが酷いとミストのみで改善させることができなくなります。

こちらの靴は、一度ミストをかけてみましたが白っぽさが改善されなかったので補色剤を使った作業をおこないます。

 

【下準備】

・ブラッシング

・クリーナー

・水拭き

まずは靴の表面に付着した、ホコリ・油分、革の中に染み込んだ汗汚れ等を落とします。

汚れや油分が付いたままだとムラなく補色できない場合があるので、汚れ落としは念入りにおこないましょう。

 

ブラッシング

 

 

真ちゅうを使ったワイヤーブラシで手首のスナップを使いながら、ホコリを落とします。

ごしごしと力を入れてしまうと、毛が抜けてしまう恐れがありますので「手首のスナップ」がポイントです。

 

クリーナー

 

 

古い防水スプレーや栄養剤等の油分が残っていると、補色剤が均一に染み込まないためムラになって仕上がります。

靴全体にスエードクリーナーをスプレーして、リムーバークロスで汚れを拭き取ります。

 

 

水拭き

せっかく時間をかけてお手入れするので、この機会に革の中にたまった汗を除去して内側からリフレッシュさせるのがお勧めです。

 

 

霧吹きでか全体を濡らした後リムーバークロスで靴を拭き上げます。

クロやネイビー、ダークブラウンなどの濃いお色の場合目立ちませんが、水を通すことにより若干革が濃くなることがあるので、薄い色の革は避けた方が安全です。

 

靴の汚れを落としきったら、日陰でしっかりと乾燥させます。

 

【補色】

靴が乾いたら、いよいよ補色作業です。

スエードの補色剤は大きく分けて2種類あります。

・スプレータイプ
 スプレーするだけで簡単に補色ができるタイプ。補色後もすぐに使用可能。簡単な反面、色を付けたくない所(靴の
 中や別の色・素材の場所)には、マスキングテープを貼らなければなりません。靴以外の周りにも注意が必要。
 表面のみの補色なので定着力は弱め。

・液体タイプ
 スポンジでスエードに直接液体を浸透させるタイプ。色を付けたい範囲のみに着色が可能。液体なので根元から
 補色ができ、定着力に優れています。しかし、液体なので乾燥させる時間が必要です。

 

今回、使用するのは液体タイプの補色剤。

 

FAMACOスエードカラーダイムリキッド ¥1,320(税込)

 

使用方法

 

 

靴に直接スポンジを押し当てて塗り込んでいきます。

ポイント
・擦りつけない。
スポンジをこすりつけると使用するにつれてスポンジがボロボロになるので、トントンとたたくように塗ります。

・2度塗り
スエードは毛の向きで色の見え方が左右されます。どの向きでも濃く綺麗に見えるようにする為に、「前から後ろ」「後ろから前」と塗る方向を変えて2度塗りをおこなうと、より綺麗に仕上がります。

 

これらのポイントを抑えるだけで、誰でもムラなく綺麗に仕上げることができます。

 

仕上がり

 

 

皆様、是非お試しください。

 

シューケア&リペア工房 横浜高島屋

横浜高島屋 6F 紳士靴売場

 

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