見ただけで分かる?ブラシの違い
横浜店 2021年09月18日
こんにちは。横浜工房のトリゴエです。
ペンギンが宇宙からきたかもしれない、という記事をTwitterで見ました。
流し見だったので、フェイクニュースかもしれませんが非常に気になっています。
さて今日は、靴磨きを始めると驚く、ブラシの種類についてです。
【靴磨き用のブラシ】
こちら横浜工房では、主に3種類の靴磨き用のブラシを展開しております。
馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、山羊毛ブラシです。
今回はその中でも、靴磨きをする際に多く使われている、馬毛ブラシと豚毛ブラシの違いについて紹介します。
お客さまからブラシについて、どうやって見分ければ良いのか、違いはなんなのか、といったご質問を多くいただきます。
【馬毛ブラシと豚毛ブラシ】
こちらの写真を見て、どれが豚毛・馬毛かわかりますか?
正解は、下にあります。
いかがでしょうか?
赤字が豚毛、黒字が馬毛のブラシです。
それでは、馬毛ブラシと豚毛ブラシの見た目の違いと、使い方について説明いたします。
【馬毛ブラシ】
まずは馬毛ブラシです。
左から、順に
・SANOHATA BRUSH×M.MOWBRAY手植えブラシ馬毛 ¥17,600(税込)
・SANOHATA BRUSH 馬毛 ¥5,280(税込)
・M.MOWBRAY キャンバーブラシ馬毛 ¥3,190(税込)
写真左のSANOHATA BRUSH×M.MOWBRAY手植えブラシ馬毛は、右の2つにくらべると、お値段は高くなりますが、職人が1本1本毛を厳選して手で土台に毛を縛り付けているため、非常に毛抜けがしづらく、一生使えるブラシです。
写真中央のサノハタブラシも日本製です。持ち手部分に溝が入ってあるため、握りやすい作りになっています。
写真右のキャンバーブラシは、ブラシの先端部分が反り返っており、土踏まずなど、ブラシが届きにくい場所にも引っかかりやすい作りになっています。
【馬毛ブラシの特徴と主な使い方】
面で見ると毛がぎっしり詰まっていて、毛足がやや長く、柔らかいものが馬毛ブラシです。
馬毛ブラシは、最初にホコリ落としの用途で使います。
馬毛は毛先が柔らかく、毛足が長いため細部にまでしっかりと毛先が入り込み、汚れをかきだすことができます。
【豚毛ブラシ】
次は豚毛ブラシです。
左から順に
・SANOHATA BRUSH×M.MOWBRAY手植えブラシ豚毛 ¥16,500(税込)
・SANOHATA BRUSH 豚毛 ¥4,950(税込)
・M.MOWBRAY キャンバーブラシ豚毛 ¥2,970(税込)
です。
豚毛ブラシは、基本的に2色展開です。
サノハタ手植えブラシとサノハタブラシ、キャンバーブラシの特徴は上記の馬毛で書いたものと同じため、割愛させていただきます。
【豚毛ブラシの特徴と主な使い方】
豚毛ブラシは面で見たときに、馬毛ブラシと比べて毛の束と束の間にすき間があり、下の土台が見えます。
毛足が短く、硬い毛のものが豚毛ブラシです。
豚毛ブラシは靴クリームを塗ったあと、ツヤ出しをする際に使用します。
毛足が短いため、靴クリームの粘性に負けることなく、しっかりとブラッシングをすることができます。
また、ブラッシングをする際に豚毛のほどよい硬さが、均等に靴クリームを革の表面に広げてくれます。
以上が馬毛と豚毛ブラシの違いです。
簡単にまとめると、
【馬毛】→主にホコリ落としに使用。毛足が長く柔らかい。面で見た時に、目が詰まっている。
【豚毛】→主にツヤだしで使用。毛足が短く硬い。面で見た時に、すき間がある。
といった特徴があります。
馬毛ブラシと豚毛ブラシ、それぞれ使い分けをして、ぜひ靴磨きをお楽しみください。
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シューケア&リペア工房 横浜高島屋
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