ハンドクリームが靴磨きに使えるってホント?【後編】
横浜店 2021年06月25日
こんにちは。横浜工房の眞山です。
前編では、左足のみハンドクリームを塗ってから、カラ拭きで仕上げるところまで行いました。
後編は右足に靴用クリームを塗ってから、カラ拭きで仕上げて、左右でどのような差が出たのか比較します。
さっそく右足に靴用クリームを塗っていきます。
靴用クリームは色々な種類がありますが、今回は色付きが良く、革に強いツヤ感を与えてくれる、English guild(イングリッシュギルド) Bees Rich Cream(ビーズリッチクリーム)を使用します。
前編でもお伝えしましたが、今回は見やすいようにアッパー(甲革)の一番目立つ場所からクリームを塗りましたが、本来はシミになりにくく、またシミになってしまっても目立ちにくいカカトの内側から作業を行ってください。
English Guild ビーズリッチクリーム ¥2,200(税込)
アッパー全体に乳化性クリームを塗り込んでから、左足同様にカラ拭きをします。
カラ拭き後がこちら。
革に潤いが戻りツヤが出ています。色付きのクリームを使用したので、色に深みが出てとても発色がよくなっているのが分かると思います。
【ハンドクリームと靴用クリームを比較】
①保革
どちらもしっかり保革できていましたが、ハンドクリームは少し重たく感じ、ノッペリする感じです。
表現が難しいのですが、オイル系で仕上げた時と質感が似ていると感じました。さわるとベタ付く程ではありませんが、指が引っかかるような感触です。
それにくらべると、靴用クリームはしっかり潤っており、ベタ付きのない仕上がりです。
②クリームの伸び方
ハンドクリームにもよると思いますが、今回使用したハンドクリームの質感は靴用クリームと比べ、少し硬めだったので靴用クリームの方が伸ばしやすかったです。
クリームの伸びがいいと塗りムラになりずらく、必要以上にクリームを使用しないので、結果的にコストパフォーマンスがいいかもしれません。
③ツヤの出かた
一目瞭然です。靴クリームには蝋(ロウ)分が入っているので、ハンドクリームよりもツヤが出ています。
むしろハンドクリームを使用した方は少し白っぽく仕上がっています。
いかがだったでしょうか?
結果、ハンドクリームでも保革はできそうです。
ただしシミになる可能性が高いので注意が必要です。
また、ツヤは出ないので意識的に光らせる必要のないアウトドアシューズや、革が厚手でマットな質感の物には使用できそうです。
靴をどのように仕上げたいかで、選ぶクリームが変わってくると思います。
私は革靴は程よくツヤが出ている方が好みです。
そういう方は乳化性クリームの使用をオススメします。
※ハンドクリームを使用してシューケアを行うことは推奨しておりません。
またハンドクリームは革製品ではなく人の肌向けに成分配合しているので、靴がシミになる可能性があります。シューケアを行う時は靴専用のクリームを使用することをオススメします。
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