【熟練度別】揃えるべき靴磨き用品〜中級編〜
こんにちは。FANS.新橋のスズキです。
最近、学生の頃からの友人と話す機会が増えました。
スポーツをやっていたからかスニーカーしか履かない友人ばかりで、革靴にもっと親しんで欲しいとの思いで、靴磨きの普及活動を行っています。
就職活動以外で革靴を履いているのを見たことがないくらいなので、残念ながら、今のところは反応が薄いです。
とはいえ、革靴は冠婚葬祭などで、必ず履く機会があるものです。
そんなとき、気持ち良く革靴を履けるように、興味を持ってもらえる伝え方を試行錯誤しています。
さて、前回のブログでは、靴磨きをこれから始める方におススメしたいアイテムをご紹介しました。
こちらで紹介しているアイテムを上手く使えば、手軽に革靴を磨くことができます。
しかし、週1回の着用ペースで2年ほど靴を履きこんでいくと、初級編では対応できないケースが出てきます。
革が強く擦れたり、経年変化で色が抜けてしまうと、初級編でご紹介したアイテムだけでは綺麗に仕上げることが難しくなってくるのです。
そこで、今回のブログでは中級編として、革の擦れや色抜けにも対処できる靴磨き用品をご紹介します。
履き込んだ靴を綺麗に磨く、7つのアイテム
履き込んだ靴の擦れや色抜けを綺麗にするには、初級編より少し多めのアイテムが必要です。
数が増えるとはいえ、使い方自体はシンプルなのでご安心ください。
左上から
中級編で最大のポイントとなるアイテムです。
乳化性クリームと呼ばれるもので、革に栄養を与えツヤを出します。色付きのものを使えば、革靴の擦れ跡や色抜けを目立たなくすることができるため、履き込んだ靴には必須のケア用品です。
M.MOWBRAY ステインリムーバー 60 ¥660(税込)
革に優しい水性タイプのクリーナーです。
革の表面の古い靴クリームや汗の塩分を取り除き、新たに塗るクリームの効果を高めてくれます。
靴クリームを新たに塗るときは、必ずセットで使っていただきたいケア用品です。
ステインリムーバーを使うときの汚れ落とし専用のクロスです。吸水性が高い布で、汚れをキャッチしやすい構造です。
代用する場合は、Tシャツの切れ端などをお使いください。
クリームを塗るための専用のブラシです。
ペネトレィトブラシで色付きの靴クリームを刷り込むことで、布で塗るよりも仕上がりが綺麗になります。
M.MOWBRAY×SANOHATA BRUSH 豚黒毛 ¥4,950(税込)
クリームを塗った直後に使う、豚毛のブラシです。
クリームを馴染ませ、ツヤを出すために使います。
M.MOWBRAY×SANOHATA BRUSH 馬毛 ¥5,280(税込)
柔らかい毛が高密度で植えられたブラシです。ホコリ落としに使います。
仕上げに使うグローブタイプの布です。
手を入れて靴を乾拭きすることで、靴の表面に残った余計なクリームをふき取ります。
7つのアイテムの使い方
それでは、7つのアイテムの使い方をご紹介します。
まずは、馬毛ブラシで全体をブラッシングし、ホコリを落とします。
土踏まずや、カカト周りの溝はホコリが溜まりやすいので、念入りに行います。
次に、指にリムーバークロスを巻きます。
そこにステインリムーバーを取ります。布が500円玉の大きさに濡れるくらいが、1回あたりの適量です。
この量で、靴の片足半分を拭き取ることができます。
革の表面を撫でるように、全体の汚れを取り除きます。
以前に塗った靴クリームがべったり落ちてしまう場合は、2~3周繰り返して靴を拭いてください。
汚れを落としたら、靴クリームを塗っていきます。
ペネトレィトブラシにクリームを取ります。片足あたりの適量は米2,3粒ほどです。
クリームを靴全体に手早く塗り広げます。
つま先やカカトの内側など、擦れや色抜けが目立つ部分は、ペネトレィトブラシの先端を押し付けるようにしてクリームを刷り込んでください。
傷がつかないか心配かもしれませんが、大丈夫です。
こうすることで、クリームの成分が革に定着し、綺麗に仕上げることができます。
ペネトレィトブラシでクリームを塗り終えたら、豚毛のブラシに持ち替えます。
肘から先を大きく動かして、ブラシで靴全体を擦っていきます。
このとき、一定方向でなくいろいろな向きにブラシをかけると、短時間で靴全体にツヤが出ます。
最後に、グローブクロスを手にはめて、靴全体を乾拭きします。
表面に残った余分なクリームを拭き取ることで、サラッとした仕上がりになります。
また、摩擦を加えることでブラッシングした状態よりも、綺麗な光沢が出ます。
向かって右が磨いたあとの状態です。
愛着のある靴と長く付き合うための必需品
いかがでしたか?
今回ご紹介したアイテムを使えば、履き込んだ靴でも綺麗に磨き上げることができます。
中級編の磨き方は、初級編より工程数は増えますが、慣れれば両足で10分かからないくらいの作業です。
愛着のある靴と、これからも長く付き合っていきたいと考えている方は、この磨き方に挑戦していただければと思います。
次回は上級編です。お楽しみに。
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