パラブーツ、これはカビ?
大阪店 2021年03月22日
こんにちは。大阪工房のしおりです。
長らく保管していた靴を下駄箱から取り出してみると、カビで真っ白。
そんな経験がある方も多いと思います。
カビであれば専用クリーナーによる対処が必要です。
ただしカビではなく、革の特性によって白くなることもあります。
カビみたいだけど、実は問題ない。今日はそんな現象を紹介します。
パラブーツが真っ白に
この状態を目の当たりにすると、ショックを受けるかもしれません。
真っ白ですが、カビではありません。
パラブーツの多くに使用される「リスレザー」は、多量の油分を含んでおり、雨に強く耐久性に優れたレザーです。
革表面の白い粉はブルームと呼ばれ、リスレザーに含まれる油分や蝋分が浮き出てきた状態です。
このレザーで見られる、正常な現象ですので安心してください。
個人的には、革が元気である証拠と考えています。
基本的にはブラッシングでOK
問題ないとはいえ、このまま履くのは抵抗があると思います。
対処方法は、とても簡単です。
浮き出てきたものを、革に戻すイメージでブラッシングをかける。
基本的にはこれだけで問題ありません。
どうしても表面に残るようであれば、皮革用クリーナーで拭き上げてください。
今回はブラッシングのみで、作業完了です。
ブルームが無くなり、うっすらとツヤが出ました。とてもキレイです。
カビかブルームかを見分ける最大のポイントは臭いです。
またカビよりもブルームの方が簡単に拭き取れます。
もしどちらか判断がつかない場合は、まずこの2点を確認してみてください。
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