革靴のカビ除去・予防のポイント
シューケアマイスター部大阪店のしおりです。
当工房にて今年、特に多いお問い合わせが「カビ」についてです。
靴やカバン、レザージャケットなど、皮革製品はカビが発生するリスクが高いです。
お気に入りのアイテムにカビが出てしまうとショックですよね。
そんな中でも特にカビが発生しやすいのは革靴。
「汗」「雨」などで余計な水分を含みやすく、汚れやすい環境にもあるため、どうしてもカビが出やすいのです。
本日は革靴のカビ除去・予防のポイントを紹介します。
革製品には専用のカビクリーナーを
M.MOWBRAY PRESTIGIO・モールドクリーナー ¥2,000+税(画像、真ん中の商品)
M.MOWBRAY PRESTIGIO・モールドクリーナーラージサイズ ¥4,000+税(向かって右)
M.MOWBRAY PRESTIGIO・モールドクリーナーシート ¥800+税(向かって左)
皮革製品には、革に対応したクリーナーを必ずご利用ください。
革に対応していないカビ用のクリーナーは、「色が抜ける」「シミになる」などのリスクがあります。
モールドクリーナーは、除菌力が高い有機ヨードを主成分としたクリーナーです。
カビの表面を覆っている細胞膜を壊して、除菌することができます。
(ヨードは海藻などに含まれる天然成分。医療用の消毒剤やうがい薬にも使用されています。)
高い除菌効果を持ち、革にも安心して使用できるカビ用クリーナーです。
靴は隅々まで確認を
モールドクリーナーの使用方法です。
カビ除去の場合、まずはモールドクリーナーをしみ込ませた布など(モールドクリーナーシート)で、目に見えるカビを拭き取ります。
その後、カビが発生していた部分を中心に、靴全体(靴の中も)にモールドクリーナーを吹き付けます。
予防の場合は全面にスプレーすれば大丈夫です。これだけでカビの発生を予防してくれます。
カビを除去する際、見落としがちな部分があります。
それは靴内部の先端です。
靴内部で足の指先が触れていない部分には、ホコリなどの汚れが溜まっていきます。
そのホコリには、カビの胞子が含まれていることがあります。
この状態を放置したままモールドクリーナーを使っても、100%の効果は期待できません。
つま先部分のホコリ除去には、モールドクリーナーシートがお勧めです。
モールドクリーナーシートは、モールドクリーナーをシートにしみ込ませた使い捨てタイプのクリーナー。
シートタイプなので、ホコリをキャッチすると同時に靴内のカビ除去と予防が可能です。
カビは一度発生すると再発しやすいものです。
皮革製品のカビ対策で最も重要なのは予防。
発生する前にモールドクリーナーの吹き付け。
同時に、靴の保管場所には除湿剤を使うなど、湿気の対策を行ってください。
これでお気に入りの革靴を、カビの被害から守ることができます。