【靴修理入門】すり減ったカカトとつま先の修理
2021年10月26日
こんにちは。二子玉川工房の寺田です。
今回は、当工房での靴修理の定番メニューをご紹介します。
修理するのは、先週のブログでお見せした、こちらの靴です。
すり減ったカカトを修理する
紳士靴のカカトは、トップリフト(接地するパーツ)が独立して取り外せるものが多くあります。
このような構造の場合、すり減ったトップリフトを取り外して、新たなものに交換することができます。
今回の修理では、イタリアの底材メーカーVIBRAM(ビブラム)のArt.5340 エクスプローションというトップリフトに交換しました。(修理価格:税込¥4,070)
滑りにくさと耐久性に優れた、定番の修理部材です。
すり減ったつま先を補強する
この靴は、革底の前半分に滑り止めのゴム(ハーフラバー)が貼り付けられている仕様です。
ハーフラバー中央部分の厚みは十分に残っていましたので、すり減ったつま先のみを黒いラバーで補強しました。(修理価格:税込¥2,750)
底面から見ると継ぎ目が残る修理ではありますが、ハーフラバーと色を合わせた部材を使っているため、綺麗に馴染んでいます。
つま先の補強修理に使うラバーは、先端に向かって厚くなるよう傾斜がつけられています。
ハーフラバーの先端がすり減り切ったタイミングで、ハーフラバーを残しつつ、つま先のみラバー補強をしておくと安心です。
部分修理は、お預かりから仕上がりまで2週間
今回は二子玉川工房で承る機会が多い、定番の修理内容をご紹介しました。
カカト、つま先など部分的な修理のお預かり期間は2週間です。
お時間をいただきますが、お預かりからお渡しまで、作業場のスタッフとしっかりバトンをつないでご対応いたします。
靴底のすり減りが気になったときは、ぜひ二子玉川工房にてご相談ください。
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東京都世田谷区玉川3-17-1
玉川タカシマヤ本館4階 紳士靴売場内
直通電話番号:03-6447-9177
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