革靴表面の凸凹、ざらつき
2020年10月04日
玉川工房の寺田です。
革靴は雨に濡れたらアウトではないのですが、濡れた後の状況によってはトラブルが起きてしまうことがあります。
雨に濡れた革靴で起こる代表的なトラブルは2つです。
表面に白い汚れが浮いてくる。(塩浮き)
表面が凸凹、ざらついた状態になってしまう。(銀浮き)
どちらも濡れた革靴をそのまま放置してしまうと発生する可能性が高いです。
裏を返せば、濡れた革靴をそのままにさえしなければ発生しにくくなります。
では、発生した場合はどうするか?
対処するポイントは”水”です。
まずは革の表面から水を十分に含ませ、その後じっくり乾かします。
水を含ませる量が不十分ですと改善しにくいです。ヒタヒタに濡らせたタオルで、
じっくり時間をかけて革靴の表面から押し込むように水をしみ込ませることがポイントです。
十分に乾かした後、M.MOWBRAYデリケートクリーム(¥1.000+税)で保湿し、
黒の乳化性クリームで仕上げればこの通り。表面の凸凹、ざらつきは綺麗に収まりました。
特別な道具は必要ありませんので、このようなリカバリーはご自宅でも実践可能です。
ただ、水を十分に含ませるにも、靴を乾燥させるにもある程度の時間はかかります。
そこまで時間をかけるのは難しい。自分でやるのはちょっと怖い。細部までしっかり作業して欲しい。
そんなときは各工房の「靴クリーニング」をご利用ください。
紳士ビジネスシューズであれば¥2,500+税、1週間のお預かりで作業いたします。
ご自身の手を動かすでも、我々にご依頼いただくでも。
どちらにしてもお気軽にご相談ください。
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玉川タカシマヤ本館4階 紳士靴売場内
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