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急増中のコードバンケア!ブルームが発生!?

こんにちは。
日本橋工房の岡嶋です。


先日のブログでも登場しましたが、磨きのお持ち込みが急増しているコードバン。

いつの間にか付いていたキズや擦れ、
コードバンならではの履きジワの毛羽立ちなど様々なお悩みをご相談いただきます。
上記のご相談は比較的多いのですが、
先日コードバンでは珍しい相談がありました。

まずは写真を見てみましょう。

“靴のロールスロイス” とも称されるドイツの名門シューズブランド、
『HEINRICH DINKELACKER(ハインリッヒ ディンケラッカー)』です。

購入後長期的に保管していたようですが、
まだ新品の状態なので綺麗ですし、あまり気になる所がないかもしれません。
しかし、よく見てみると…


白い粉のようなものが付着している部分がります。
これは確かに不安になりますね。


結果的に言うと、
これはブライドルレザーを使った革製品や靴ブランド「パラブーツ」で良く見られる現象です。


ブルームとは…
革内部の油脂成分が表面に浮き出て凝固したもの。
時間の経過や気温、湿度の変化によって発生する事が多いです。

パラブーツの場合だと、
製造時に皮革に浸透させたオイル(グリース)がブルームとなって表面に浮き出る場合がありますといった注意書きもあるくらいです。


とはいえ、コードバンでは珍しいと思いますので
靴の表面に発生した白い粉となるとカビの心配も出てきますよね。

しかし、カビとは違う点は受付時にパッと見ただけでも2点ありました。
それは「生え方」と「カビ臭」です。
今回のディンケラッカーではその2点がカビとは違いました。

カビの場合は、
上記の写真のように胞子状に点々と発生する事が多いです。
そして何より判断しやすいのがカビの臭いです。


コードバンでのブルームは決して多くは無いのですが、
コードバンも元々油分やロウ分が多いですし、ブルームが出てきても全然おかしくないですね。

その点を踏まえてブルームと判断し、
洗ったり、カビの除去剤を使うなどをせずに磨きにて承りました。

磨き上げた靴がこちら。

ブルームが除去されただけでなく、
コードバンならではの艶感が戻って引き締まりました。

これで気持ちよく履けそうですね。


皆さまもお持ちの靴で気になることがございましたら
お気軽にご相談ください。
その靴にあった方法でご案内をさせていただきます。

 

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三越日本橋本店 本館2F 紳士靴売場

メンズシューズケア&リペアカウンター

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