レザーソールにはレザースティックを
こんにちは。京都工房の西澤です。
今回はレザーソールのお手入れについてのお話です。
レザーソールとは、革素材のアウトソール(靴底)のことです。
アウトソールは、革靴の中で唯一地面に直接触れるため、負担が大きい場所です。
レザーソールのメリットは、ラバーソールに比べて柔軟性と屈曲性に優れていることです。
しかし何も手を加えなければ、乾燥により硬化し、擦り減りが進む一方になってしまいます。
そこで今回はレザーソールに柔軟性を持たせ、丈夫にするためのお手入れ方法をご紹介いたします。
レザーソールを支えるお手入れ道具
アビィ レザースティック 税込¥7,700
水牛の角を加工するイギリスのメーカー、アビィホーンワークス社で作られたスティック状のお手入れ用品です。
このコンパクトなスティックが、革靴をメンテナンスする様々な場面で活躍してくれます。
レザースティックは丸みを帯びた形状と、その硬さを利用して、革の表面に圧力をかける道具です。
圧力をかけることで、革の凹凸や毛羽立ちを抑え込みます。
この毛羽立ちを抑える力が、レザーソールのお手入れに役立ちます。
レザースティックの使いどころ
ここからはレザーソールのお手入れ方法と、レザースティックの具体的な使い方をご紹介します。
レザーソールのお手入れ方法は以下の手順で行います。
1. 汚れを落とす
2.保革クリームを塗る
3.レザースティックで圧力を加える
1.ではアッパー(革靴の本体)に使用する汚れ落としを使って、レザーソールの汚れを落としていきます。
M.MOWBRAY ステインリムーバーを使い繊維の奥に入った汚れを落とすことで、
この後に塗る、レザーソール用の保革剤が浸透しやすいようにしておきます。
2.ではレザーソールに必要な栄養を与えます。
栄養補給は、レザーソール専用の保革剤
M.MOWBRAY ソールモイスチャライザーを使用します。
汚れを落とした後、ペネトレィトブラシを使い、
油分を含んだソールモイスチャライザーを刷り込んでいきます。
レザースティックを使用する際はクロスを巻きます。
ソールの凹凸などでレザースティックが傷つくのを防ぐためです。
レザースティックを押し当てて
ソールモイスチャライザーを塗布した部分に圧力をかけます。
これによって、緩んだ繊維を引き締めることができます。
毛羽立ちが無くなり、ツルッとした表情です。
柔軟性が高まり、毛羽立ちが無くなることで、削れにくく丈夫な状態になりました。
定期的なお手入れでソールの寿命を延ばす
今回はアビィ レザースティックを使ったレザーソールのお手入れ方法をご紹介しました。
レザーソールの擦り減りは、靴を履く限りどうしても避けれません。
定期的なお手入れがソールの寿命を長くします。
ぜひ皆様も革靴をお手入れするときは、レザーソールのケアまでやってみてくださいね。
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