鏡面磨きのベース作りのポイントとは?
こんにちは、京都工房・西澤です。
今回は、「鏡面磨き」についてのブログです。
Instagramなどでも”#(ハッシュタグ)鏡面磨き”。と検索するとたくさんの投稿が出てきて、毎日のように更新されています。
京都工房でも、SNSの投稿から鏡面磨きを知ったというお客様が多く、鏡面磨きの依頼が増えています。
またご自身で鏡面磨きに挑戦してみたいという方も増えています。
そこで今回は、鏡面磨きをする際に気を付けいているポイントをご紹介致します。
ベース作りの段階で完成像をイメージ
私は鏡面磨きをする際、ベース作りを最も重視します。
ベースの作り方は仕上がりに直結するからです。
ではどのような点を重視しているのか。
例えば、ストレートチップのキャップに、光沢の強弱でグラデーションを作る際、ワックスを重ねる回数が多ければ強く光り、少なければ弱く光ります。
この”強く”と”弱く”を頭の中でイメージして、数値化します。
グラデーションで仕上げる際の私の頭の中のイメージはこのような感じです。
つま先と外側に強い光沢感を出したいので、赤いペンで囲っている部分に多くワックスを重ねます。
50%の部分が一番光らせない所なのでワックスを重ねるのは最小限です。
ベースを作る際は初めに100%の所を厚めに塗った後、80%、90%部分を塗り重ねます。
すると上の写真のような見た目になります。
あとは60%から100%の部分に均等にワックスを重ねます。
これが私がイメージした図をベースで再現した状態です。
ベースの段階でイメージした完成図の数値通りにワックスを重ねることで、布での磨き上げに移ったときに、自然とイメージ通りの光沢の強弱が完成します。
もちろんキャップ全体に均等にワックスを重ねた後に布を使ってグラデーションを作ることも可能ですが、個人的にはベースの段階でグラデーションを作った時の方がイメージの仕上がりに近いです。
もし鏡面磨きでグラデーションをつけたい方は、ベース作り時に完成像をイメージしてみてください。