ベタつかない油分補給
シューケアマイスター部京都店、西澤です。
今回紹介する商品はSADDLEUP LEATHER OIL(¥2,300+税)です。
SADDLEUP LEATHER OILは天然ミンクオイルを配合したリキッドタイプのケア用品。
皮革に油分、柔軟性、防水力を与えることができます。
「ミンクオイル?そういえば実家の下駄箱にあったような…」
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
ミンクオイルは皮革製品に塗るものとして、良く知られたアイテムの一つです。
ミンクオイルには種類がある
ミンクオイルにはいくつか種類があります。
・クリーム
・リキッド
・スプレー
この中で一番メジャーなのがクリームタイプのミンクオイルです。
皮革製品を扱うお店にも、よく並んでいます。
しかしこのミンクオイルは、使い方に注意が必要です。
「表面がベトベトになった」
「革が柔らかくなりすぎて、型が崩れてしまった」
このようなトラブルの原因は、実はクリームタイプのミンクオイルを正しく使えていなかったことです。
クリームタイプのミンクオイルは革に油分を与え、柔軟性を高めるにはうってつけのケア用品です。
しかし、表面に油分が残りやすいため、塗る量には特に注意する必要があります。
塗る量が多く、乾拭きが甘いと、ベタつきが表面に残ってしまいます。
また、ミンクオイルを塗り続けた革はとても柔らかくなります。
適度に柔らかくなったところで使用を止めて、油分を抑えた乳化性クリーム(M.MOWBRAY PRESTIGIO・リッチデリケートクリームなど)に切り替える。
もしくは塗る周期を長くしないと、革が柔らかくなりすぎてしまうのです。
リキッドタイプのミンクオイル
SADDLEUP LEATHER OILはリキッドタイプのミンクオイル。
リキッドは浸透力が高く、表面にベタつきが残りにくいです。
クリームタイプのミンクオイルに比べて、ベタつきに注意しながら使う必要がありません。
SADDLEUP LEATHER OILの力
使用前後で革の状態がどう変化するのか?
乾燥しているブーツに使用してみました。
こちらは何も塗っていない状態です。
使用方法はとても簡単です。
ネル生地に適量取り、塗り込みます。
あとはネル生地の乾いている部分を使用して乾拭きするだけです。
仕上がりはこちらです。
触ってみるとモチっとした質感。適度な柔軟性が出ました。
表面にベタつきはなく、サラッとした仕上がりです。
SADDLEUP LEATHER OILは革の光沢をあまり変化させません。
革の見た目というより、「質感」を変化させるイメージです。
光沢を出さずに油分補給をしたい皮革製品があれば、SADDLEUP LEATHER OILを使ってみてください。
革製のカバンにも塗ってみました。
この検証のため、あえて乾燥させていた私物です。
SADDLEUP LEATHER OILを塗り込みます。
しっかりと油分が染み込み、革が蘇りました。
モチっとした手触り。柔軟性も取り戻すことができました。
ミンクオイルが持つ、革への油分補給力、革の柔軟性を高める力を改めて感じました。
ワークブーツ、張りと厚みがある革のジャケットなどをお持ちの方には、一度お試しいただきたいケア用品です。