メリハリを付ける靴の磨き方
シューケアマイスター部京都店の西澤です。
こちらは、京都伊勢丹紳士靴売場で現在販売している4種類の靴クリーム。色は全て黒です。
この靴クリームを紙に塗ってみます。
これだけ色合いや、色の付き方が変わってきます。
また、それぞれの靴クリームは光沢の出方も違います。
このように、同じ色の靴クリームであっても銘柄による違いがあります。
今回はこの靴クリームの違いを活かした磨き方をご紹介します。
ベースの磨き
まずはM.MOWBRAY シュークリームジャー ブラック(¥900+税)で磨きます。
(最初の画像で1番左に並んだクリーム)
シュークリームジャーは4つの中では、色の付き方、光沢の出方ともに中間に位置します。
最もスタンダードなクリームと言えます。
これだけでも十分綺麗ですが、今回はここから一手間加えます。
光沢に強弱をつけて磨く
シュークリームジャーで磨いた後、その上から別のクリームを塗ります。
このときのクリーム選びにはポイントがあります。
全体に塗った靴クリームより光沢感が強いクリームを選ぶことです。
メリハリをつけて磨くとは、光沢に強弱をつけて磨くこと。
それにより、靴をより立体的に見せることができます。
重ねて塗る靴クリームはこちらです。
イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム ブラック(¥2000+税)
以前のブログ、コードバンのざらつきをキレイにしたい【後編】でも使ったクリームです。
光沢を出す力、着色する力に優れています。
光沢に強弱をつけるため、塗る場所はより強く光らせたい部分に絞ります。
・つま先(芯が入っている部分)
・カカト(芯が入っている部分)
・つま先から踵までのサイドの一番下(1㎝ほどの幅)
ビーズリッチクリームを3カ所に塗ると、このように変化します。
いかがでしょうか。
光沢の強弱によって、一つのクリームのみの仕上げより立体的に見せることができました。
重ねる2つのクリームを変えれば、仕上がりは違ったものになります。
様々な組み合わせを試して、ご自身の一足に合ったメリハリの付け方を見つけてみてください。