革小物のお手入れ。私が使う3つの道具。
シューケアマイスター部京都店の西澤です。
靴、財布、ベルト、名刺入れ、カバン。私の身の回りには、たくさんの皮革製品があります。
財布や名刺入れは、日常生活やビジネスシーンにおいて目についてしまうもの。
できるだけ、きれいな状態を保っておかなければと心がけています。
今回は、私が実際に行っている革小物のお手入れ方法を紹介します。
作業工程は大きく分けて3つです。
1.汚れ落とし
2.栄養補給
3.ブラッシング
1. 汚れ落とし
M.MOWBRAY PRESTIGIO・ステインクレンジングウォーター
ステインクレンジングウォーターは革靴に限らず、革小物全般に使用できる汚れ落としです。
ステインクレンジングウォーターを、M.MOWBRAY・リムーバークロスに取ります。
リムーバークロスは、液体クリーナー専用の布です。目が粗く、汚れをキャッチしやすい構造です。
ステインクレンジングウォーターは、オレンジオイルやキャスターオイルなどの天然成分を主体とした、ソフトな汚れ落としです。
ただし、強く擦ってしまうと革の色落ち、表面の傷みにつながってしまうことがあります。あまり力を入れずに、汚れを拭き取ってください。
目立った汚れはないように見えましたが、ステインクレンジングウォーターを使ってみるとこれだけの汚れが落ちました。
2.栄養補給
汚れを落とした後の革は、少し乾燥した状態になります。
FAMACO1931・プレシャスレザーローション
こちらを使って、革に潤いを与えます。
プレシャスレザーローションは、伸びが良いため塗り広げやすい保革・艶出しのアイテムです。
プレシャスレザーローションをM.MOWBARY・ポリッシングコットンミニに取って、塗り広げます。
プレシャスレザーローションはプッシュタイプの容器に入っているため、1回押すだけで適量を取ることができます。ローションを取りすぎる心配がなく、安心して使えます。
3.ブラッシング
<ここで注意ポイント>
革靴を磨くときに使うのは、豚毛のブラシです。
豚毛はコシが強いため、油分、ロウ分を多く含んだ靴クリームを塗った後でも、ブラッシングで成分を馴染ませやすいです。
しかし、革小物は柔らかくデリケートな革で作られているものもあるため、豚毛ブラシの使用は避けていただいた方が良いです。
そこでお勧めしたいのがこちらのブラシです。
「馬のたてがみ」を使用したブラシです。
ホコリ落とし用の「馬のしっぽの毛」で作られたブラシより、毛が細く柔らかいのが特長。
また、革靴の最後の仕上げとして使われる山羊毛ブラシと比べると、少し硬い毛質です。
たてがみブラシの毛質は、プレシャスレザーローションとの相性が良いです。
ブラッシングで、綺麗な光沢を出すことができます。
これでお手入れ完了です。
【お手入れ前】
【お手入れ後】
一見綺麗な革小物も、意外と汚れていることがおわかりいただけたでしょうか?
はっきりと汚れが目に見えないからこそ、定期的なお手入れを大切にしてもらいたいのです。
・M.MOWBRAY PRESTIGIO・ステインクレンジングウォーター
革小物をたくさんお持ちの方は、ぜひ揃えていただきたい3つの道具です。