ガラスレザーのお手入れ後編~ドクターマーチンをピカピカに磨く~
こんにちは。京都工房の西澤です。
先週のブログでは、人気が再燃している(最初のブームは70年代)イギリスの革靴「ドクターマーチン」の簡単なお手入れ方法を紹介しました。
ドクターマーチンでよく使われているガラスレザーを、5分で磨き上げる方法です。ぜひ、前編のブログもご覧ください。
前編のお手入れが完了した靴がこちらです。
向かって右側が仕上がり後です。
これでも十分綺麗なのですが、今回のブログでは後編として、さらにピカピカに磨き上げる方法をご紹介します。
ピカピカに磨き上げるにはワックスを使う
靴磨きでは、ワックスと呼ばれるツヤだしに特化したアイテムを使うことがあります。
ワックスの主成分はロウ分であり、それによって革の表面の凹凸を埋めてピカピカに磨き上げることができます。
このように、顔が映り込むくらい光っている部分は、ワックスを使って磨かれています。
ここまで磨き上げるには30分以上かかりますが、ワックスを使ってガラスレザー全体の光沢を引き出すには、それほど時間はかかりません。
ガラスレザー全体を光らせるにはワックスとブラシを使う
それでは、ワックスを使って磨いていきます。
今回は、弊社で取り扱っているM.MOWBRAY PRESTIGIO トラディショナルワックス ¥1,650(税込)のブラックを使います。
トラディショナルワックスは、他のワックスに比べて柔らかいため、靴全体に塗り広げやすいです。
指に巻いた布に、100円玉大のワックスを取ります。
この量で、片足の3分の1ほどに塗り広げることができます。
ワックスを塗った直後は白く曇った状態になりますが、心配ありません。
次の工程で、驚くほど綺麗になります。
ここで、布からブラシに持ち替えます。
硬い毛質の豚毛ブラシを使用し、塗布したワックスを全体に広げて馴染ませます。
ブラシをかけた部分はワックスに含まれるロウ分が均等に馴染み、強い光沢が出てきます。
(右半分がブラシをかけた状態です)
向かって右側がワックスの塗布とブラッシングが完了した状態です。
いかがでしょうか?
ガラスレザーが持つ光沢感を最大限に引き出せたと思います。
ドクターマーチンの靴をお持ちの方は、ぜひ一度、この方法でピカピカに磨き上げてみていただきたいです。
【おまけ】つま先をさらに磨いてみた
ワックスを使って、つま先をさらに磨いてみました。
これは鏡面磨きやハイシャインと呼ばれる仕上げ方です。
ワックスと布と水を使って根気よく磨いていく方法ですので、ご興味のある方は、こちらのブログもご覧ください。
※このブログではM.MOWBRAYハイシャインワックスを使っていますが、M.MOWBRAY PRESTIGIO トラディショナルワックスでも同じ方法で磨くことができます。
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シューケアマイスター靴磨き工房 京都店
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