アルコール消毒液での革靴のトラブルを防ぐ
こんにちは。京都工房の西澤です。
感染拡大防止のため、あらゆるお店の入口には、アルコール消毒液が設置されています。
自分でプッシュするものもあれば、手をかざすだけで自動で消毒液が出てくるタイプもあります。
そんななか、「アルコール消毒液が革靴についてしまった」とのご相談が増えています。
エタノールなどのアルコール消毒液は、革を脱色してしまうことがあります。
ご相談を承った靴のほとんどは、消毒液が付着した部分の色が落ち、まだらになってしまっていました。
シューケア(靴磨き)やクリーニングである程度対処できるものもあれば、ほとんどリカバリーできないものもありました。
そこで、今回はこのようなトラブルを未然に防ぐ方法をご紹介します。
防水スプレーは、アルコール消毒液を弾くのか?
アルコール消毒液から革靴を守る対処法は、ズバリ、防水スプレーを使うことです。
とはいえ、アルコール消毒液から靴を守るのは、雨を防ぐこととは勝手が違いそうです。
そこで革の端切れを使って、防水スプレーによる予防効果を実験してみました。
茶色の革を2枚用意しました。
向かって左側の革には何も行わず、右側には防水スプレーM.MOWBRAY プロテクターアルファ(税込¥1,650)を吹き付けます。
(防水効果を十分に発揮させるため、プロテクターアルファを吹き付けてから、丸1日乾燥させました)
まず、何もしていない状態の革にアルコールを吹き付けてみます。
吹き付けたアルコールは、あっという間に革に吸収されました。
では、防水スプレーを吹き付けた革はどうなるのでしょうか。
アルコールであっても、雨と同じように弾いてくれました。
革の種類による違いはあると思いますが、防水スプレーでアルコールの染み込みを防ぐことができるとわかりました。
ただし、防水スプレーの効果は吹き付けてから少しずつ弱まり、5日~7日ほどで無くなってしまいます。
吹き付けてからどれくらいの時間が経ったかを把握して、定期的に吹き付け直しておくと安心です。
もしもに備えて防水スプレーを
アルコール消毒液を革靴にこぼしてしまったとのご相談は、この1年半で増えたものです。
その予防策として、プロテクターαを安心してお使いいただくために、今回の検証をお見せしました。
感染状況が落ち着いてくるまでは、もしものときに備えて靴に防水スプレーを使っておくと安心です。
アルコールで大切な革靴を色落ちさせてしまわないよう、ぜひM.MOWBRAY プロテクターαをご活用ください。
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