スエード×撥水スプレーで雨に強い足元を
こんにちは。京都工房のサオオです。
スエード(起毛皮革)の革靴は、雨の日には避けるべき。そう思われている方が多いかもしれません。
確かに、このような明るい茶色のスエード靴は雨染みができそうで、雨の日に履くのは怖くなってしまいます。
しかし、私たちは雨の日にこそ、スエードの革靴を履く習慣があります。
それは、スエードが撥水スプレーとの相性が非常に良いからです。
スエードの特徴
向かって右はスエード、他の2枚の革はスムースレザーと呼ばれる革です。
スエード…動物の皮膚の裏面を、紙やすりなどを使って毛羽をそろえた起毛皮革
スムースレザー…動物の皮膚の表面を、平滑に整えた革
この3枚の革に、霧吹きで水をかけてみます。
1分後の状態がこちらです。
左2枚のスムースレザーは表面にまだ水滴が残っていますが、右のスエードは水滴が残っておらず、革に吸収されました。
何もしていない状態のスエードは、比較的簡単に水を吸い込んでしまいます。
しかし、スエードには起毛していることによって、スムースレザーに比べて表面積(空気に触れている部分)が広いという特徴があります。
この特徴と撥水スプレーを組み合わせることが、雨に強くなるためのポイントなのです。
スエード×撥水スプレーが強力に水を弾く
プロテクターアルファは革以外の素材にも対応した、オールマイティな撥水スプレーです。
最初にお見せしたスエードの靴に、プロテクターアルファを吹き付けます。
靴から約50cmほどの距離から、靴全体に均一に吹きかけます。
靴とスプレーの距離が近いと、吹き付ける量にムラができてしまいますので、ご注意ください。
この後、プロテクターアルファの成分が革に定着するまで30分乾燥させます。
30分後に水をかけてみると、この通りです。
水が玉になって弾かれていることが分かります。
強い撥水力が発揮されるのは、スエードの一本一本の毛に撥水スプレーの効果が得られているからです。
これが、私たちが雨の日にスエード靴を履く理由です。
もう少し寒い季節になるまでは、突然の雨や台風による大雨に注意が必要です。
スエード靴とプロテクターアルファの組み合わせで、雨に強い足元を準備してみてはいかがでしょうか。
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