ローファーに合うシューキーパー/シュートリーを選ぶ【後編】
こんにちは。京都工房のサオオです。
シューキーパー/シュートリーは靴の形を整えるためのアイテムです。
8月18日のブログでは、ローファーに合わせるシュートリーについてお伝えしました。
シュートリーの種類、構造の他、ローファーに合わせるにはどのタイプが良いかを書いています。
今回は、その後編です。
ローファーにシュートリーを合わせるときに、見るべきポイントをお伝えします。
シューキーパー/シュートリーの入れ方
最初に、靴へのシュートリーの入れ方をご紹介します。
こちらのローファーに、シュートリーをセットします。
セットするシュートリーは、サルトレカミエのSR300EXです。
SR300EXはネジ式と呼ばれる構造のシュートリーです。
金属製のツマミ回すことで、つま先のパーツとカカトのパーツとの間隔を調整することが可能です。
ネジ式のシュートリーは、靴の履き口(足を入れる部分)を必要以上に伸ばしてしまう心配がないので、ローファーに合わせるシュートリーとして、よくご紹介しています。
(もう一つのシュートリーの構造であるバネ式については、前回のブログをご覧ください)
その1
最初はつま先のパーツとカカトのパーツの間隔は、一番狭い状態にします。
その2
シュートリーの外側を少し下に傾けながら、靴の中に差し込みます。
こうすることで、余計な力を入れなくてもシュートリーを靴に滑り込ませることができます。
その3
シュートリーの先端部分を、靴のつま先部分まで差し込みます。
その4
シュートリーのカカト部分を押し込みます。
シュートリーのカカト部分を手で軽く押して靴の中に入れば、良い力加減、バランスです。
もしここで手で押さなくても、シュートリーのカカト部分が靴の中に入ってしまうようであれば、靴の形を整える力が十分に働いていません。
一度靴から取り外して、ネジを調整します。
つま先のパーツとカカトのパーツの隙間がゼロの状態から、3ミリほど開いた状態でネジを締めて固定します。
その後、その2〜その4の流れをもう一度行います。
これでシュートリーのセットは完了です。
この状態でシュートリー形状が靴に合っているかをチェックします。
このシュートリーは、この靴に合っているのか?
シュートリーの形状が靴に合っているか、見るべきポイントは3点です。
1.指の付け根部分
2.甲部分
3.カカト部分
最初に1.と2.をチェックします。
靴の指の付け根周辺と、甲の部分を手で押してみます。
靴とシュートリーの間に隙間がなく、ピンと張っていれば問題ありません。
手で押したときに、ペコっと隙間を感じるようであれば、靴の形を整える力が足りていません。
別の形状のシュートリーを試してみる必要があります。
次に3.カカト部分のチェックです。
靴とシューキーパーのカカト部分の大きさが合っているかを見ていきます。
靴に対してシューキーパーのカカト部分が大きすぎると、靴の形を歪めてしまうので注意が必要です。
この画像のように、靴の履き口(足を入れる部分)の両サイドがピンと張っていて、カカト周りが綺麗な曲線を描いていればOKです。
この3つのポイントをクリアできていれば、靴とシュートリーの相性はバッチリです。
迷ったときはご相談を
前後編に渡り、ローファーに合うシュートリーについてお伝えしました。
シュートリーは靴の形を整え、靴を長持ちさせるために欠かせないアイテムです。
しかし、靴と相性が悪いシュートリーは、靴に余計な力をかけて型崩れを起こしかねません。
お手持ちの靴に合わせるシュートリーのご相談は、いつでも承っております。
その靴を、ぜひ京都工房にお持ちください。履いてきていただいても大丈夫です。
サオオ、もしくは西澤まで、お声かけください。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
ジェイアール京都伊勢丹 6F 紳士靴売場
075-342-5693(紳士靴直通)
|
|||