ハイシャインの仕上げ技を紹介
GINZA SHOESHINESHOP
皆さまこんにちは。マイスター部銀座店のはたのです。
本日は「ハイシャインの仕上げ技」についてご紹介したいと思います。
「ハイシャインの仕上げ技」と聞くと、頭の中に?が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
柔道に技があるように、ハイシャインにも技があります。
技の存在意義としては、靴のデザインによって適したハイシャインを施すためです。
つま先が長いもの、キャップがあるもの、飾り穴があるもの、それぞれの特徴があります。
すべて同じ作業をしているようでしていない、それがハイシャインの楽しみの1つです。
3つの仕上げ技
今回紹介する技は3つ。
「フレア」「サイドエッジ」「ヘルメット」です。
まずは「フレア」について。
名前の通り広がるという意味があります。よく耳にする名前では「フレアスカート」「フレアパンツ」でしょうか。個人的には、戦闘機が赤外線誘導対空ミサイルを妨害するために使用する「フレア」のイメージに近いです。
あのパッと広がる光の感じをつま先に表現します。
ハイシャインを施している部分、していない部分の境目をぼやけさせる技です。
キャップがあっても、なくても、どちらでも作業可能です。
イメージとしては靴と艶感が同化するようなイメージがあり、上から見たときに馴染んで見えます。
続いて「サイドエッジ」。
つま先が小ぶりでロングノーズのスタイルによく用いられます。
つま先が長い分、広範囲に光らせると見た目が悪くなってしまうので、
エッジ部分を際立たせて、光らせます。基本的には「フレア」と合わせて使用する事が多い技です。
サイドを際立たせることで靴がより、立体的に見えます。
最後に「ヘルメット」
こちらは説明不要でしょうか。
キャップがある靴に対し、キャップ全体的を光らせる技です。
フレアよりも光っている部分が広範囲になりますので、よりドレス感が高まります。
ホールカットや、プレーントゥなどに施すことはあまりありません。
作業している部分としていない部分の境目がくっきりします。また、しっかりWAXを押し込んで艶やかにすることで綺麗なつま先に仕上がります。
技それぞれの良さがある
ハイシャインを施している部分、施していない部分の「境目」を変えるだけで雰囲気が変わります。
フレアにはフレアの良さがあり、ヘルメットにはヘルメットの良さがあります。もちろんサイドエッジにも。
ただ、靴のつま先を光らせるだけでは、あまりきれいに見えてくれません。
角度であったり、光らせる範囲で靴の表情が大きく変えていきます。
こだわりを持って仕上げることで、より靴の魅力を引き出してくれる技術をご自宅でもお試し下さい。