靴を作る 第五話
銀座店 2021年01月10日
こんにちは。シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店 七海です。
本日は、私の靴作りその後を。
前回までは、こちら↓
中底作業完了後
表革と裏革の間に入る芯を作り、釣り込みスタートです。
それでは、芯作りから。
芯は、革で作り、靴全体に入れていきます。
手書きなのでわかりずらいかもしれませんが、
下の図のように↓
先芯、月型は厚手の革
サイドは、ライニング(裏革)などの革を使用したり、
靴によって入れる厚みを少し変えていきます。
↑月型、先芯を切り出しました。
銀付きの革を使用するのですが、自分の靴なので床革を使用
↑サイドライニング
今回は、ライニング(裏革)使用
3点とも、ナイフで段差がでないように漉いていきます。
漉き作業完了したら、
いよいよ釣り込み。立体になっていく、とても楽しい作業です。
使用する道具
トンカチは、通常より大きめです。
下2本は、ワニと呼ばれる道具で靴作りに、なくてはならない道具です。
釣り込み作業で大活躍のアイテム。
踵部分に入る月型(芯)に水をすわせてから、のりを塗り作業スタート
乾くとしっかり固まってしまうため、乾く前に釣り込み完了しなければなりません。
つま先部分は仮釣り込み、
踵、ウエスト部分の釣り込みを終え、
前方部分 仮釣り込みを外し(画像のように剥がします。)
ライニング(裏革)のみ釣り込み。
こちらで、ライニング釣り込み完了。
そして、サイドライニングも釣り込み
つま先の芯(先芯)を釣り込んでいきます。
先芯革に水をすわせ、つま先部分のりを塗り
水を吸わせた芯にものりを塗り釣り込みます。
釘で固定して作業します。
この状態で、放置。固めます。
釣り込みの続きはまた次回。