ハイシャインリセットのすすめ
こんにちは。シューケアマイスター工房銀座店のナガオです。
当店で人気のシューケアメニューであるハイシャイン(鏡面仕上げ)。
今回はハイシャインを施した靴の、その後のメンテナンスについてお話ししたいと思います。
そもそもハイシャインとは?
ご存知の方も多いかと存じますが、ハイシャインについて簡単にご説明いたします。
ハイシャインとは、主に革靴のつま先やかかと部分に施される磨き技法のことです。
油分、ロウ分、有機溶剤を主成分とするワックスを、つま先やカカト周りの「芯材」がある部分に塗り重ねて革の凹凸を埋めていくことで、まるで鏡のような光沢に仕上がります。鏡面磨き、鏡面仕上げ、ミラーポリッシュ、ミラーシャインなどとも呼ばれています。
ハイシャインはどのくらいのペースで一度落とす(リセットする)べき?
ひとつの節目は靴のケアをするタイミング。
革靴のケアは、その靴を5回履いたら一度ケアをしてあげるのがベスト、と言われています。
その時に一度ハイシャインのワックスもリセットし、クリームが浸透するように状態を整えましょう。
クリームで磨いた後は、再度ハイシャインを施しても全く問題ございません。
ハイシャインを何年も放置するとどうなる?
結論から申し上げると、
ハイシャインを施しているつま先、カカトの革表面の状態が乾燥してしまい
ヒビ割れなどを引き起こす原因となることが考えられます。
それはなぜか?
冒頭でご説明した通り、ハイシャインはワックスを使用し光沢を出していきます。
ワックスの主成分のひとつであるロウ分は革の奥に浸透せず、
革の表面に定着して”ふた”をすることになります。
”ふた”をされた革は通気性が低くなり、
クリームを塗り込んでもロウ分が層になり浸透しにくいので、乾燥しやすくなります。
ワックスを除去し革の状態をスッピンに戻した後、
保湿クリームなど靴クリームを浸透させ、乾燥を防ぐことでヒビ割れなどは発生しにくくなります。
ハイシャインのリセットにおすすめのアイテム
ワックス専用に開発された、液体タイプの汚れ落としです。
ワックスクリーナーは簡単に、優しくワックスを落とすことができるのでおすすめです。
使い方はカンタン。
指に巻いた布に2~3滴にじませて、拭き取るようにハイシャイン部分に圧力をかけます。
効率よくワックスを除去するポイントは3点。
・ワックスクリーナーは多くつけすぎないこと
・ゴシゴシ擦らず、指圧をかけるようにゆっくり動かすこと
・拭き取る布面をこまめに替えること
革への負担を軽減しながら、効率的にワックスを除去できます。
ハイシャインを施した後、何年もそのままにしてしまっている……という方は、
ぜひワックスクリーナーを使ってハイシャインをリセットしてみてください。
もちろん銀座工房でもワックスを除去するクリーニングメニューがございます。
1週間お預かりさせていただき、しっかり革の状態を整えます。
ぜひ銀座工房へご相談くださいませ。
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
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