【革を美しく磨く】靴磨きの基礎、汚れ落とし
こんにちは。シューケアマイスター工房 銀座店のアリノです。
プロアマ問わず、日本中の靴磨き好きが腕を競う靴磨き選手権2023。
私アリノも銀座工房を代表して、10月7日の東京予選に出場いたします。
そして今年から初の発行となる大会選手名鑑が、銀座工房にも入荷しております。
当日はYoutubeで動画配信などもございますので、この選手名鑑と合わせて是非チェックしてみて下さい。
詳しくは靴磨き選手権大会公式instagramにて。
先日、当店でお客様に靴磨きの手順についてご説明していたところ、こんなお声を頂きました。
「保湿クリームをなんとなく塗っていたけど、その前の汚れ落としをしたことなかった。やり方がよく分からないんだよね」
革に蓄積した汚れや古いクリームを落とすための汚れ落とし‘’リムーバー’’。
●M.MOWBRAY ステインリムーバー
●M.MOWBRAY リムーバークロス
このリムーバーを使用した工程には、多くの方が共通の疑問をお持ちなようです。
Q.そもそも革靴の汚れ落としって必要?
A.古いクリームや外から運んできた汚れなどは、そのままにしておくと革へ悪影響を与えます。レザーケアはスキンケアに例えられることが多いですが、我々も帰宅したらシャワーをあびたり入浴したりして体を清潔に保ちますよね。
シューケアにおいて「一番大切な工程はどれか?」と聞かれたら、ほとんどの靴磨き職人は「汚れ落とし」と答えることと思います。
どんなに高級な保湿クリームを使おうと、古いクリームや汚れが残っている状態では新しいクリームの浸透が妨げられ美しい仕上がりにはなりません。仕上がりを決める最も重要な工程と言えます。
Q.磨きの時、リムーバーを使う頻度は?
A.磨きを行なう度、毎回使ってあげて大丈夫です。履いた後は馬毛ブラシでブラッシングを行い、トータル5~6回履いたら磨きを行ってください。
Q.リムーバーを使う時、やめ時がわからない。
A.まずはこちらの画像をご覧ください。
力加減は指の重さを軽く乗せるくらいです。一回で全ての汚れを取りきるのではなく、一度全体に馴染ませることで、汚れを浮かせてあげてから拭い去るイメージです。
また明るい色の革に汚れ落としを使う時は、特に量を少なめに加減してあげてください。
あまり量が多いと最初に乗せたところにグッと入り込みすぎてしまい、シミになるおそれもあります。
色に限らず量は基本的に布が軽く濡れる程度で大丈夫です。
始めのうちは、古いワックスや汚れが布目を埋めていきます。
リムーバーをクロスに取って拭く作業を繰り返し、布目を埋める汚れが無くなってきたらOKサインです。しかし、布に色が全く移らなくなるまで頑張りすぎると、場合によっては革の色抜けに繋がるので、注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
今回は汚れ落としのお悩みについて、解説させていただきました。
シューケアマイスター工房 銀座店では、革靴のお預かりでのケアを承っています。またケア方法を実演でご紹介もできますので、どんな些細なご質問でもお待ちしています。
では良いシューケアライフを。
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 5F
工房直通:03-3535-9637
Twitter:@ginzashoecare
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