靴を作る 第三話
銀座店 2020年12月06日
こんにちは。シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店 七海です。
本日は、私の靴作りその後を前回までは、こちら↓
裁断、縫い作業完了
本日は、中底の作製へ
二子玉川店の投稿にもございますが↓
中底は、履き込んでいくことで自分の足型に育てていく(育っていく)
靴の肝になる重要なパーツです。
中底の革を木型より少し大きめにカット
革にしっかり水を含ませるため、しばらく水に浸けます。
靴は水に弱いイメージですが、作る際は、かなり水を使用します。
水につけた革の銀面(表面)をガラスで削ぎます。
この革の銀面を削ぐ工程は、とても重要で
靴を何十年ももたせるためにおこないます。
銀面を削ぐことで、ひび割れを防いでくれるのです。
ワニと呼ばれる靴作りには、欠かせない道具を使用し
木型に中底を釣りこんでいきます。
このまま数日放置、
革が乾く間にしっかり木型の形に。
タックスプーラー(釘を立ち上げたり、抜いたりする道具)を使用し釘を抜いていきます。
ナイフを使用し木型にあわせてカットしていきます。
ここから溝堀作業に入るのですが、
靴ウエスト(ふまず辺り)部分のデザインによって、溝の作りが変わります。
こちらの画像わかりずらいかもしれませんが、印象として、
●上の画像は、ウエスト見た目が少々ぽってり
スクウェアウェルト
●下の画像の方がシャープな見た目
ベベルドウエスト
ウエストのコバ部分縫い目が見えない作りです。
今回は、下の画像ベベルドウエストで進めていきます。
中底にラインを引き
次回、中底に溝を掘っていきます。