魅力は履きジワにあり~コードバンのうねりに思し為す~
銀座店 2022年12月18日
こんにちは。銀座工房の羽田野です。
季節も変わり、すっかり寒くなりました。
重衣料の登場回数も増え、足元にもボリュームが欲しい今日この頃。
銀座工房ではコードバンの問い合わせが増加しております。
独特な革のうねりが特長的なコードバンはまさに「十人十色」。
今回はお持ち込み頂いたコードバンの美しいうねりを紹介したいと思います。
コードバンの魅力は履きジワにあり
通常のレザーとは違い独特なうねりを生み出すコードバン。
あえてメリハリをつける事で躍動感ある見た目になります。
あえて浅めに履き、フラットなツヤ感を楽しむのもまたよし。
雨に弱く、メンテナンスなどには手間はかかりますが、大きな魅力を備えていること間違いなしです。
履き心地もいいコードバン
見た目に注目されがちですが、コードバンの歴史は長く、履き心地に定評があります。
形状記憶素材と言われることもあり、履き込みで出来たシワが屈曲しやすくなっています。
履きジワが白っぽくなる理由
コードバンは馬の臀部(めがね)の一部にある革を指します。
銀面の奥深くにある網状層の一部に存在するというコードバン層。
そこに到達するまで表面を削り取る必要があるので、革はヌバックの様に起毛します。
起毛したコードバンはそのままではツヤが無いため「グレージング作業」をおこないツヤを出します。
グレージングとは、硬質なローラーを使って「革の表面を潰す、こする」作業です。
そのグレージングによって生じる摩擦熱で繊維を寝かしつけ、コードバン特有のツヤを生み出していきます。
簡単な説明にはなりましたが、磨き方の詳しくは
【ALDEN】コードバンの磨き方~後編~
Instagramでも作業方法を動画で紹介しているのでぜひご覧ください。
Instagram:@ginzashoeshineshop