南仏を感じるGaziano&Girling「Antibes」
こんにちは。銀座店の羽田野です。
久々のブログなので内容に悩みましたが…
今回は、2006年に英国で創業した靴ブランドGaziano & Girling(ガジアーノアンドガーリング)の名作ローファー「Antibes(アンティーブス)」を紹介したいと思います。
Gaziano Girling「Antibes」
ガジアーノ&ガーリングといえば、「バタフライローファー」と勝手に思っているわたし。
有名な靴ブランドには、それぞれアイコニックなシューズがあるものです。
このAntibesは、一見普通のサドルローファーですが、サドル部分には革をツイストさせた独特の意匠が見られます。
ねじられた革の陰影と靴全体のシルエットが、独特な色気を感じさせ、多くの靴愛好家を魅了します。
アンティーブスという、南フランスの地名から命名されているかは定かではありませんが、
海のある美しい街並みとリンクします。
気取りすぎないセミスクエアトゥ
甲が低めに設定され高いフィット感を実現し、すっきりしたデザインを演出するラストを採用。
スリッポンタイプ特有のカカトのパカパカをできる限り解消し、上品に履くことが可能となりそうです。
丸みのあるラウンドトゥでも、かっこよく仕上がりそうですが、やや長めのセミスクエアを採用することでカジュアルなイメージのあるローファーに品をプラスしてくれています。
技巧「スキンステッチ」
名だたる靴に採用される「スキンステッチ」
技術自体は定番ですが、メーカーのトップランカーが仕上げれば、まさに芸術と呼べる仕上がり。
スキンステッチとは、革の内部を手で縫う技法のことで、縫い方によってデザインなどは変わります。
アンティーブスに採用されているのは、「ライトアングル・ステッチ」と呼ばれている縫い方です。
高度なテクニック、手間暇かけて仕上げられます。
革をひねるデザイン
「アンティーブスは、サドルローファーでしょ」
なんて声も聞こえてきそうですが、バタフライ=蝶ということもあり、私はバタフライローファーの方がアンティーブスに似合ってるなとしみじみ感じています。
シンプルに革をひねったデザインでここまで雰囲気を出せるガジアーノも素晴らしいですが、ひねろうと思った考案者のトニーさんのイメージに脱帽です。
仕上げに使用したクリームはこちら。
透明感のある革質を最大限に生かすラインナップです。
M.MOWBRAY PRESTIGE リッチデリケートクリーム
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 5F
工房直通:03-3535-9637