タイトな革靴を馴染ませたい
こんにちは。
シューケアマイスター部 銀座店の岡嶋です。
革靴、スニーカー問わず靴ってどんどん増えていきますよね。
みなさま、
その中でもこの靴は苦労したなという一足はありますか?
私の苦労した一足はこちら。
J.M.WESTON 180 triple sole loafer
定番ながらもソールを厚くしてボリュームを出しているあたり
ファッション的かつスタイリングのしやすさが抜群の一足。
そんな絶賛しているのに何か苦労したことがあるのか…
ありました、ソールの厚さによる問題です。
とにかく厚くて…
トリプルソールともなると、こんなにボリュームが出ます。
買う前、履く前から懸念していたのは
ソールが厚いこともあって返りはあまり良くないだろうなということ。
返りが良くないなら
サイズを下げてフィット感を高めて履いた方が良いと思い
いつもよりサイズを下げての購入。
結果どうなったかというと
・フィットしているものの、返りが悪いことにより歩くと踵が動いて擦れる
・サイズを下げたから純粋にタイト
今は馴染んでいるのでどうってことないのですが
慣れるまでが大変でした。
では、この問題を解決するために考えた作戦は二つ。
①アッパーはクリーム使い、揉みこんで柔らかくする。
②ソールも栄養剤を使い、少しでもしなやかさを出したうえで曲げる。
上記の作業を行ったうえで
足が痛くならないよう、数時間だけ履くを繰り返す。
作戦①
ここでポイントとなるのは
クリームは塗るだけではなく、塗ってから揉みこむこと。
クリームの力を借りて、革が柔らかくなるのを手伝ってもらいます。
使うクリームは
・M.Mowbray Prestigio リッチデリケートクリーム ¥1,500+税
全体に塗り込んだ後に写真のように揉みこみます。
私の場合はボールジョイントや甲まわりを重点的に。
つま先、カカトの硬い芯が入っている部分はあまり力任せにやらないようにしましょう。
型崩れを起こしてバランスが崩れてしまったりします。
作戦②
ここでのポイントは
ソール用栄養剤を塗った後に履いて曲げること。
トリプルソールともなると
手で曲げようとしてもなかなか上手くいきません。
履いた時にかかる負担を利用してあげましょう。
そして使うのは
・M.Mowbray ソールモイスチャライザー ¥1,500+税
ソールモイスチャライザーには革底に栄養を与えつつ、革の柔軟性を高めてくれる効果があります。
革の柔軟性が高まれば返りも良くなる、
歩きやすさの向上に繋がります。
少し履いていて
ソールの表面は荒れているのでクリームの入りも良いです。
塗り込んだら履いて曲げる。
長時間は履かず
作業しては少し履くを繰り返しました。
何回か繰り返すと足を入れた瞬間に
モチっとしているというか馴染みが良くなっているのを感じ取ることが出来ました。
革靴を馴染ませる、足あたりを良くするのにこの組み合わせはグッド。
皆さんも是非試してみてください。