靴を作る 第一話
こんにちは。
シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店 七海です。
私が、今からちょうど3年前に投稿をスタートした「靴を作る」ブログというものがございます。
確認したところ#42まで、数も多く読みづらいものになっており、
ブログ移転に伴い改めて、まとめることにいたしました。
よろしくお願いいたします。
フォーマルでも履けるオックスフォードを作製
トウキャップつけるか悩みましたが、
ここで、豆知識
小趾の当たりが気になる方、ストレートキャップよりウイングキャップの方がおすすめです。
理由は、デザイン状その部分(小趾部分)に当たりが出てしまうためです。
(キャップ、チップ言い方は国によって異なるようです。)
私も小趾当たりが気になるのですが、好みのストレートキャップで進めていきます。
デザインを考え、
パターンからスタート
木型半身のスタンダードパターン作製→
左足パターン作製→
右足パターン→ライニング(裏)作製
注目のこのパーツ
犬のようにも見えるこちら、
羽根の部分に尻尾がついています。
見た目のとおり、ドッグテイル(犬の尻尾)と呼ばれています。
そもそも、何故ドッグテイルがあるのか?
縫い割り仕様で上から下まで一直線だと、
脱ぎ履きの力がかかった際
糸が切れたり裂けてしまう可能性があります。
ドッグテイルはそれを防ぐために補強の役割をしています。
縫い割部分の負担を分散してくれ尻尾がつくだけで、かなり強度が増します。
では、何故ドッグテイルの尻尾が内側に向かっているのかというと、
補強、つなぎ目などは目立たない方にあったほうが良い、
そんな理由から尻尾は内側に向いています。
シンプルながらよく考えられ作られているなと感動します。
カカトのデザインもいろんな種類がございます。
顔になるつま先部分はよく見られると思いますが、
たまに、カカトも注目して見てください、面白いですよ。
今回は、ドックテイルの付いたデザインで進めてまいります。
では、次回裁断、縫い作業へ