【ALDEN】コードバンの磨き方~後編~
こんにちは。
シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店 はたのです。
今日は先日ご紹介した
「【ALDEN】コードバンの磨き方~前編~」の続きです。
(前回の記事:http://www.shoe-repair.net/?p=1347&preview=true)
前回は、「汚れ落とし」まで作業しましたので、
毛羽立ちを潰しつつ、クリームを使って磨き上げていきます。
【M.MOWBRAY Prestigio】 リッチデリケートクリーム ¥1,500+税
STEP4
リッチデリケートクリームをペネトレイト馬毛(豚毛でも代用可)に適量とり、
薄く全体に塗り込み馬毛のサノハタブラシでブラッシング。
履きジワ部分の毛羽立ちは、この程度では潰れませんので、
リッチデリケートクリームを再度少量取り、毛羽立ち部分に少量塗り込みます
(アビィステックの滑りを良くする為)。
その後、アビィステックで毛羽立ちを潰す様に表面を擦り込みます。
作業後、状態を確認して馬毛のブラシでブラッシング。
まだ毛羽立ちが気になるようであれば、クリームを少量取り同じ方法で作業を行います。
クリームを取りすぎると色味が濃くなる場合があるのでご注意下さい。
※全ての毛羽立ちがこの行為によって潰れるわけではありません。
また、潰そうと思って過剰に強い力ですり潰すと状態が悪くなる場合、
キズになることがありますのでやさしく回数を増やして行うことをおすすめします。
【M.MOWBRAY Prestigio】クリームナチュラーレ】 ¥2,000 (税別)
(フラッシュを使用し撮影)
STEP5
馬毛のブラシでブラッシングして全体を確認し、
ペネトレイトブラシ馬毛にクリームナチュラーレを適量取り全体に塗りこんでいきます。
その後、素早く馬毛のブラシでブラッシング(円を描くようにブラッシング)。
STEP6
最後にグローブクロスで仕上げの空拭きを行います。
※表面をつぶす様に少し力を入れて空拭きして下さい。
ポイントは天然成分のクリームを使用する事で、革のパサつきを抑えます。
そして、適度に水分が入ることで革切れしにくくなります。
天然成分のクリームは補色力がそこまで強くありませんが、
革本来の力を引き上げる効果が現れやすいクリームです。
ツヤ感を強めにという事であれば、
【ENGULISH GUILD】ビーズリッチクリーム ¥2,000+税
蜜蝋の入ったビーズリッチクリームもおすすめです。
以上が「長く愛用する為」のコードバンケア方法です。
もちろん、ここからワックスを大量に使ってもっとツヤを出すことも「磨き方」のひとつです。
また、薄い色のコードバンであれば、
無色のナチュラーレを薄く塗ってブラッシングするだけ、でも「磨き方」のひとつです。
靴磨きの正解はそれぞれにあります。
今回紹介した方法はベーシックなコードバンケアと考え頂ければと思います。
コードバンは変化の大きい革だけに、自分の好みに育てていく楽しみもあります。
その時に、こちらのケアの方法がご参考になればと思います。
Instagramでもコードバンがたくさん登場しますので
ぜひ見に来てください。
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
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