お手入れにはミンクオイル?!それともシュークリーム??
こんにちは。
シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店 はたのです。
最近、こういった声を聞きます。
「お手入れはミンクオイルが良いんじゃないの?」
「革には油を入れた方が良いんじゃないの?」
という事で、今日はミンクオイルやらシュークリームやらについて簡単に説明したいと思います。
度々、ブーツにはミンクオイル。
という事を耳にしますが、間違いではありません。
ミンクオイルとは、簡単に言うと動物性の脂の塊です。
特徴としては、油分をしっかり革に入れてあげられるので汚れや水を弾いてくれるようになります。
山や工場でお仕事される方、バイクに乗られる方、ハンティングやキャンプをする方にはもってこいですね。
そのかわり、仕上がりが少しペトペトしやすいのが欠点です。
もし、街でファッションとして履くのであればミンクオイルは少しオーバースペック。
街で履く分には、泥に足を突っ込んだり、水でばしゃばしゃ濡らしたりしませんよね?
街で履くだけというのであればシュークリームでのお手入れを僕はお勧めします。
シュークリームだけでも、雰囲気はしっかり出てくれますよ。
では、シュークリームでのお手入れをご紹介いたします。
コチラは、水洗い後のレッドウィングです。
今回は、このレッドウィングをこの二つのクリームでお手入れしてあげます。
【M.MOWBRAY PRESTIGIO リッチデリケートクリーム ¥1,500+税】
【M.MOWBRAY PRESTIGIO クリームナチュラーレ ¥2,000+税】
先ずは、左のリッチデリケートクリームから
革に水分が戻り、白っぽさが無くなりました。
リッチデリケートクリームは化粧水のような役目を果たし、革に潤いを与えてくれるので水分が抜け、カサカサになった状態を直すことが出来ます。
水分が多めにできており、下地にもってこいです。
次にクリームを使って油分を入れていきます。
写真右のクリームナチュラーレを使いました。
クリームナチュラーレは、水分(潤い)、油分(栄養)、蝋分(ツヤ)の3種類を混ぜて作られています。
油分と蝋分が入ったことによって発色が良くなり、ツヤが生まれました。
では、近くで見てみましょう。
シュークリームでの仕上げでも、雰囲気や味もしっかり出てくれています。
街履きであればこれくらいの仕上げがベストでしょう。
シュークリームに含まれる油分や蝋分で、多少の汚れや水は付きにくくはなります。
やはり、レッドウィングはカッコいいですね。
こういった雰囲気の出たワークブーツは憧れます。
じゃあ、ミンクオイルはダメなの?という疑問ですが、ダメではありません。
ミンクオイルでしか出せないリアルな雰囲気、汚れや水への強さは何よりの特徴です。
ワークブーツへの相性は抜群だと思います。
どちらの長所を優先したいかによってお手入れに使う物を選んであげて下さい。
どのお手入れも間違いではありません。
お手入れを疎かにせず、しっかり続けてあげることが大事です!
そうすれば、靴への愛着も増すはずです。
最後に、ドレスシューズなどにミンクオイルはお勧めできません。
油分を大量に含むことによって、ツヤが出にくくなってしまうからです。
ドレスシューズはシュークリームで仕上げてあげてください。
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