WAXは悪いもの?!蓄積が靴のコンディションを悪くする。
皆さまこんにちは。銀座工房のはたのです。
今年もあっというまに半年が過ぎてしまいました。年々加速する月日の流れに圧倒されてます。
人は皆、平等に時間が流れているはずなのに、
なぜ、その流れが人それぞれ感じ方が違うのでしょうか。
そんなふわっとした話はさておき、
「WAXのお話」を少々。
画像の靴は、ご自身で丁寧にケアされていた靴です。
「艶はでるものの、コンディションが悪くなってしまった」とお持ち込み頂きました。
保湿もおこない、磨いているのに靴がきれいにならない、多くのお客様から相談頂く内容の1つです。
原因として考えられるのは、ロウ分の強い「WAX」だけで靴磨きを行っていたり、「汚れ落とし」をおこなっていないことが原因であることが多いです。
WAXは乳化性のクリームに比べて表面に蓄積するケアアイテムの1つ。
大問題のように感じますが、定期的にしっかり落とせばこの問題は起こりずらいのでご安心ください。
しかし、このままでは大問題。蓄積しすぎてしまうと水性の汚れ落としだけでは落ちない可能性が多くあり、革へのダメージも重大です。
このようなWAXの蓄積にはブラシでポンポンと叩くとWAXが割れて除去しやすくなります。
乳化性クリームが蓄積してしまった場合は、水性クリーナーで綺麗に落ちやすいのでお試しください。
お勧め水性クリーナーはM.MOWBRAYステインリムーバー
落ちるとここまでさっぱりします。
粘度が高く、水性クリーナーだけでは除去できないものや、簡単にWAXを除去させるには
M.MOWBRAY ワックスクリーナーがお勧めです。
定着したWAXを融解させる力のある商品です。
皮革へのダメージが少なくなる配合を整え商品化しています。
通常の汚れ落としよりも強力になりますが、革のコンデイションを整えるには、非常に効果的なアイテムです。
下処理をしっかり行うことで、磨きのパフォーマンスも向上します。
「この靴にはつかえるのかな?」など質問がありましたら是非銀座工房にご来店ください。