金属特有のエイジング。アイアンとスチールの特徴
こんにちは。銀座工房のナガオです。
先日のブログでもご紹介しております、
ブーツメンテナンス&メタルボックス受注会は
6月8日(火)まで開催中です。
MILLS(ミルズ )とM.Mowbrayがコラボしたシューケアボックス。
形は「かぶせ型」と「蝶番型」、
素材は「アイアン」と「ステンレス」から、
他にも革タグラベルやボルトの色などをお選びいただけます。
私が投稿いたしました4月16日のブログで
さらっと登場したテーブルはMILLSのものです。
錆びの雰囲気と
金属をお手入れする楽しさに興味があったため、
ステンレスではなくスチールを選びました。
あれ?
「スチール」のテーブルと
「アイアン」のシューケアボックス?
何が違うのか
気になったので調べてみました。
間違っていたらごめんなさい。
日本語に訳すと
アイアンは「鉄(てつ)」そのもの。
スチールは強度や耐熱性を高めるために
鉄を主成分に炭素と合成した「鋼(はがね、またはこう)」。
2つの違いは含まれる炭素の量です。
アイアンは炭素の割合が0.02%未満。
スチールは炭素の割合が0.02~2.14%。
炭素の量が多くなると硬さが増し、
反対に量が少なくなると粘り強さが増します。
炭素が多すぎると硬度は上がりますが、ボキッと折れやすくなります。
反対に少なすぎると粘りは増しますが、グニッと曲がりやすくなります。
シューケアボックスは
テーブルほど硬度や耐熱性は必要でないため、
加工しやすく粘り強い
アイアンの方が適しているのでしょう。
ついでにステンレスも調べてみました。
ステンレス(ステンレススチール)は
鉄と炭素とクロムの合金です。
割合は炭素が1.2%以下、クロムが10.5%以上。
加工に技術が必要ですが
強度があり錆びにくい金属です。
錆止めの塗装の必要がないため
そのままの金属っぽい光沢があります。
オイルや塗装などのお手入れ次第で
錆びさせることも
錆びを抑えることも可能なアイアン。
光沢のあるきれいな見た目が変化しにくい、
強度と錆びにくさのステンレス。
あなたはどちらが好きですか?
大きな声では申し上げにくい状況ですが
ぜひ店頭でお手にとってご覧ください。