老舗メーカー「Gravati」の本気コンフォートシューズ
マイスター部銀座店のはたのです。
本日、紹介するお靴はイタリアの老舗メーカーGravati(グラバティ)
1909年にイタリア(ミラノ)に創設され、創業100年以上の歴史をもつ伝統あるブランドです。
日本では、コンサバなイメージが強く、認知度は低いかもしれませんが、履き心地、技術面で評価が高く、靴愛好家に愛される靴ブランドです。
老舗の底力
昨今、リモートワークや脱ドレスが主流化し「着るもの」「持つもの」「履くもの」の選択肢が大きく変化しているように思います。特に靴に関しては、本格的な革靴よりも「快適に履ける靴」が消費者に選ばれることも多くなりました。(もちろん、本格レザーシューズの人気も根強く残っています)
そんな流れの中、最近では老舗メーカーの「レザーコンフォートシューズ」のラインナップに注目が集まります。スニーカーのような履き心地でありながら、見た目にも品がある、スラックスに合わせるなら、とさまざまな理由があるようです。当工房もでも磨き依頼でお見受けすることも多くなりました。
コンフォートの先駆者
Gravati(グラバティ)は、この時代を予期していたかのように、「履きやすさに重きを置いた靴作り」を得意とし、長い年月力を注いできたブランドのひとつといえます。画像で紹介させて頂いている靴も、見た目は本格的なレザーシューズの作りでありながら、履きやすさも考えられた設計の靴です。
実は、このような「履きやすい」といわれる靴の設計は、とても難しいといわれています。
ただ柔らかい底材を装着したり、軽くすれば履きやすくなるというわけでもなく、全体のバランスがとても重要です。柔らかすぎる底材は膝に負担が残ったり、柔らかいアッパーは歩行時に歪み、不安定になったりする場合もあります。固いく重い底は安定するものの、履きやすさからは離れてしまいます。固く形成されたアッパーは歪まないものの、リラックスして履くことは少し難しいかもしれません。「履きやすい靴」という概念にもよりますが、「アッパーと底の整合性」を考えた靴でなければなりません。
隠された職人技
紹介しているレイジーマンスタイルのこの靴も、流石Gravati(グラバティ)。
本格的な作りで込みです。
(むしろ豪勢すぎますね笑)
・レザーのイミテーションシューレース
・サイドエラ部分にレザー当て
・アッパーに使用しているレザーは程よい揉み革で屈曲性に◎
底面は積上げで高さを出しながら、クレープ(ラバーだったかな…)で覆いグリップ力、クッション性を高めています。積上げが革という部分も、本格的な革靴を作るGravati(グラバティ)。ぬかりありません。
流行りのブランドや、新進気鋭のブランドも魅力的ですが、老舗メーカーの蓄積された実績と安心感は何にも代えがたいものです。上質なレザーコンフォートシューズをお探しの方は是非。おすすめです。
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