水分を包み込んで保湿する!?ラノリンの特性を紹介!!
銀座店 2021年12月12日
こんにちは。銀座工房のナガオです。
保湿クリームによく含まれている「ラノリン」。
お客様にラノリンについてご説明する際、
「革を柔らかくしてくれる成分です。」と
申し上げています。
しかし
・どのようにできるものなのか
・どうして柔らかくなるのか
詳しくは知らず、
気になったので調べてみました。
ラノリンとは?
ラノリンは
羊毛に付着しているウールグリース(羊毛脂)を
精製して得られる天然油脂です。
人間の表皮脂質に似た成分が多く含まれてます。
↑こちらのブログでご紹介いたしましたアルガンオイルも
皮脂の成分によく似ているものでしたね。
乾燥や刺激から革表面を保護してくれます。
ラノリンは自重の200~300%の水分を
包み込んで保持することができます。
そのためラノリンを塗ったあとの革は水分量が増し、
柔らかい状態を保ちやすくなります。
水と油、どちらにもなじみやすい性質を持ち
浸透しやすく、表面を保湿する働きがあります。
ワセリンやグリセリンと比べて
保湿効果が長く持続することも研究で実証されているのだとか。
ラードのような体内脂肪(皮下脂肪)ではないため、
動物が傷つけられることはありません。
毎年刈り取られる羊毛から精製されるため
人や環境にも優しい、再生可能なサスティナブル素材と言えます。
これらの商品などにラノリンは含まれております。
皮革製品を柔らかく保ちたいという方は、
ラノリンのような柔軟効果のある成分を含む製品を探してみてください。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 5F
工房直通:03-3535-9637
|
|||