染料と顔料の特徴!適したクリームとメンテナンス方法をご紹介。
こんにちは。銀座工房のナガオです。
靴磨きの世界に飛び込んで1年ちょっと。
そんな私がぼんやりと捉えている、
「革靴の着色」とそれぞれに適したクリーム
についてご紹介いたします。
革靴の着色の方法は大きく分けて2通り。
見分ける方法は、
「水性汚れ落としや水が染み込むかどうか」
染み込む革は染料仕上げ、
染み込まない革は顔料仕上げである場合が多いです。
(革靴は基本的に、染料と顔料両方使って仕上げていることが多いですが
ここではどちらに重きを置いているか、の話であるとご理解ください)
それぞれのメリット、デメリットを簡単に書いてみます。
・染料仕上げのメリット
経年変化があらわれやすい(ここは好みですね)
透明感のある見た目
ある程度、傷を目立ちにくくしやすい
クリームによって、光沢や色を調節しやすい
・染料仕上げのデメリット
色移り、色ムラが起こりやすい
傷がつきやすい
水に弱い、染み込みやすい
お手入れ方法がたくさんある(迷ってしまう)
続いて顔料仕上げについて。
・顔料仕上げのメリット
経年変化しにくい
色移り、色ムラがほとんど起きない
傷がつきにくい
水が染み込みにくい
比較的お手入れが簡単
・顔料仕上げのデメリット
透明感がない(革の風合いが消えている)
深い傷がつき色が剥げると、ほとんど元に戻せない
シワが深く入ることが多い
どちらも一長一短ございますので
ライフスタイルや性格によって
好みが分かれると思います。
メリットデメリットの数だけをみると、
顔料仕上げの靴の方が良く感じるかもしれません。
しかし、ここで注目していただきたいのが
・染料仕上げ → ある程度、メンテナンスで傷を目立ちにくくしやすい
・顔料仕上げ → 深い傷がつき色が剥げると、ほとんど元に戻せない
という点。
靴磨きをしていて、
「傷が一つもない革靴」を見たことがございません。
新品の革靴でも、
それが生前のものなのか、製造時のものなのか、
小さな傷があるものがございます。
どうせ傷が付くのなら
残ってしまいやすい顔料仕上げより
お手入れして目立ちにくくしやすい染料仕上げが
個人的にはおすすめです。
染料、顔料それぞれに適したクリーム
染料仕上げの革靴に適したクリーム
それは
こちらのブログでご紹介しております、
「天然成分でさらりとした仕上がり、ツヤ感○」 クリームナチュラーレ
「抗酸化作用、保湿力、ツヤ感○、」 サブライムレザークリーム
これらのクリームの、
仕上がりの光沢感から選んでいただけます。
染料仕上げのデメリットの一つ、
「お手入れ方法がたくさんある」というのは
まさにこの選択肢の多さから生じております。
クリームの光沢は使ってみないとわからない、
でも全部買っても使いきれない。
そんな時は工房にて靴磨きを注文するときに、
気になるクリームやお好みの光沢感をお伝えください。
私イチオシはサブライムレザークリームです。
その日の気分で光沢を変えるのも面白いですね。
顔料仕上げの靴に適したクリーム
顔料仕上げの靴は
水や油分が染み込みにくいという特性により、
革の表面上に止まってくれる「ロウ分」多めのクリームが適しています。
ビーズリッチクリームやロイヤルクリームがおすすめです。
光沢をしっかりと、ムラなく仕上げるには
こちらのブログでご紹介しているように、
「少なめのクリームを、円を描くように押し込み、素早くブラッシング」。
もし塗りすぎてしまっても、ブラッシングと乾拭きを
しっかりと行うと光沢が出やすいです。
小さなお悩みでも大歓迎です。
ぜひ工房スタッフに気軽にご相談ください。
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シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店
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