靴を作る 第十六話
銀座店 2021年05月30日
みなさまこんにちは。銀座工房の七海です。
「靴を作る」前回は、こちらをご覧ください↓
底面の作業
半カラスの色入れしていない部分の仕上げをしていきます。
インクを入れなかった部分も同様
ガラスで銀面を取り
紙ヤスリで仕上げ
無色で仕上げていきます。
エッジ(縁)部分も軽くヤスリをかけ、
メンチュロー(蝋)を入れコテをあてて仕上げ
半カラスの部分やヒールも飾りコテで仕上げます。
底周り作業 完了!
汚れ傷防止のカバーをはずします。
久しぶりに靴と対面です。
嬉しい半面、粗が見える瞬間。。。です
カバーが入り込んでしまっているところは、ピンセットを使用し取り除きます。
羽根が開いてしまわないように、縫い止めていた黄色の糸をカットし
木型を抜きます。
懐かしの木型と対面です。
今回の『靴を作る』で記載しておりませんが、
本来はじめに足の計測をおこない
木型の作製からスタートします。
足の計測方法も職人さんにより様々で、私は非荷重で計測します。
どのくらい足が絞れるか、絞った数値も計測、足の硬さをチェックし数値を決めていきます。
こちらの画像は、私の足の計測データです。
足の計測データをもとに、木型を削りプラ型に
(今回の靴作製時使用した木型は木製の物です。)
左右それぞれ数値形状を合わせ削っていきます。
木型が完成してからフィッティングシューズ作製(試作)
パターン作製→アッパー(甲革)作製→中底作製→釣り込み→掬い縫い
と本番同様の工程を辿ります。
試し履き
歩いたり、屈曲させたり
問題があれば、再度木型やパターン修正をおこない
本番
の流れで進んでいきます。
次回、インソール作製 仕上げ作業です。