「振らないスプレー」と「振るスプレー」
日本橋店 2021年05月06日
こんにちは。
日本橋工房の岡嶋です。
皆さまの生活の中で馴染みのあるスプレー、
制汗剤やヘアスプレー、化粧水等の美容用品などさまざまありますよね。
靴磨きにおいても、よく使うスプレーがあります。
それは「防水スプレー」です。
昨今、こういったスプレーの中で
使用前に「振るスプレー」と「振らないスプレー」があるのはご存知でしょうか。
今日は、その違いについてお話をしていきます。
当店でも大人気な防水スプレーといえば、こちらです。
M.MOWBRAY プロテクターアルファ 税込1,650円
雑誌「MONOQLO」では、
2年連続BESTBUYを獲得し、殿堂入りの名声までも得た優れものです。
このプロテクターアルファは「振るスプレー」なのか。
はたまた、「振らないスプレー」なのか。
どちらでしょう。
正解は「振らないスプレー」です。
なぜ、振らないのか。
特にポイントとなるのが、使用しているガスの違いです。
プロテクターアルファのように「振らないスプレー」
・噴射剤に炭酸ガスを使用。(種類によっては窒素などの不燃性ガスもあります。)
・内溶液(防水スプレーでいえば水を弾く効果のある成分)と噴射剤(炭酸ガス)が、すでに混ざり合っている。
・使用前に振ってしまうと、ガスが必要以上に放出されてガス欠を起こしてしまう。(内溶液だけがのこってしまう)
上記のことから
中身が均一な状態なので、振らずに使用します。
「振るスプレー」
・一般的にはLPガス(可燃性ガス)を使用しているものが多い。
・振ることで、内溶液(防水スプレーでいえば水を弾く効果のある成分)と噴射剤(LPガス)が混ざり合う。
上記のことから
中身が分離している不均一な状態なので、振ることで中の成分を均一にする必要があります。
ザッとではありますが、「振らないスプレー」と「振るスプレー」
違いが分かりましたでしょうか。
そして、「振らないスプレー」の代表として登場したプロテクターアルファも
以前はLPガスを使用していました。
つまり、「振るスプレー」です。
しかし、数年前から炭酸ガスを使用した「振らないスプレー」にモデルチェンジ。
この変化には、振る手間が省けた以上に、素晴らしいメリットがあります。
・LPガスの時に比べ、内溶成分が約3倍。
・LPガスがスプレー中に揮発しやすいのに対して、炭酸ガス式は成分濃度が高いままスプレーが可能。
・スプレーを逆さにしても、斜めでも自由な角度でスプレーが可能。
これにより、
即効性、持続力も高まっています。
最後になりますが、
炭酸ガスを使用しているから優れていて、他のガスはダメ!と言ったことはございません。
当店で扱っているスプレーも
炭酸ガスを使用しているものもあれば、LPガスを使用しているものもあります。
大切なのは、
その効果を発揮するのに、より相性の良い成分を使い、作っているということです。
そして、使う際には、
そのモノがもつ効力を無駄にすることなく、正しい使い方をすることではないでしょうか。
ぜひ、皆さまもご自宅にあるスプレーを使う際は
成分までは難しいので
「振る」のか「振らない」のかを確認してみてください。
政府及び東京都の緊急事態宣言の発出及び百貨店の生活必需品以外の休業要請を受けて
2021年4月25日(日)から当面の間(緊急事態宣言発令中)、
日本橋三越本店の全館(食料品、化粧品、レストランを除く)を臨時休業とさせていただいています。
※詳しくはホームページでご確認ください。
https://www.isetan.mistore.jp/common/important_news/importantnews_detail01.html
皆さまには大変なご心配とご迷惑をお掛けいたしますが、
何卒ご理解賜りますようお願いいたします。
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