靴を作る 第十五話
みなさまこんにちは。銀座工房の七海です。
「靴を作る」前回は、こちらをご覧ください↓
終盤です。
底周り全体的に整え仕上げます
この後、ナイフ(形状を整え)→キヤスリ→ガラス→紙ヤスリ
の流れで整えていきます。
こちらの工程は、革を水で濡らしながら進めていきますので、紙ヤスリは耐水性の物を使用していきます。
角が丸くならず真直ぐなラインがでるように
ヤスリは、前後にゴシゴシ擦るのではなく一方向に動かし、仕上げていきます。
ベベル(ウエスト)部分はキヤスリは使用しません。
ウエルトの幅が出過ぎてつまずく恐れがあるので、ウエルト部分修正をかけました。
以前より少しシャープに
紙ヤスリは、三段かい120→240→400と細かい番手に変えていき
角が丸くならないように四角いコルクに巻いて仕上げます。
革のザラザラがとれツルっとしたら完了
今回は底を、半カラスに仕上げることにしました。
形状を決め型紙を作り、左右合わせます。
型紙を使用しラインを引き
色を入れる、ウエスト部分
ガラスで銀面を削り
紙ヤスリで整えます。
底周り仕上げ作業へ
ヤスリがけをおこなうとバリが出るので
バリを取りコテを当て、余分な革をカットしていきます。
そして最終行程へ
ヒール、ウェルト、ソールにインクを入れ
アイロンコテで仕上げていきます。
インクを筆で塗り、厚塗りにならないよう布で拭き取りながら
インクを入れ込みます。
インクを入れ終わり、
アイロンをかけます。
アイロンはかける場所によってコテの使い分けが必要
コテも色々種類があるのですが、画像撮り忘れました。申し訳ございません。
基本は4つです。
・ファッジウィール(ウエルト)
・ウエルトアイロン(ウエルト側面(コバ))
・イチョウゴテ(ヒール、ベベルの底面)
・フマズゴテ(ベベルのサイド部分)
メンチュロー(蝋)を溶かし擦り付けアイロン
コテをかけていきます。
(違う靴の画像を交えてます。)
コテは、熱しておきます。あまり熱すぎるとメンチュローと革が焦げるので、
熱しすぎるのも注意が必要です。
ウェルト、ヒール、ソール(色入れした部分)にコテをあてていきます。
溶けたメンチュローの塗り後が残るので
布で強く擦り磨きます。
ツヤ感がでます。
次回、底面作業 半カラスの色入れしていない部分の仕上げをしていきます。
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